ライダーとして1つの大きな悩みは湿気といえます。
湿気ではエンジンなどを中心にして悪影響が出てくることもありますが、今回は湿気の影響について解説をしていきます。
湿気が多いとエンジンがかかりにくい?
まれに湿気の多い日(たとえば雨の日など)にはエンジンがかかりにくく、晴れの日にはエンジンが問題なくかかるという状態になることもあります。
この現象だけ見れば湿気の影響はかなり大きいようにも思いますが、湿気だけが原因でエンジンのかかり方が変わるというのは珍しいといえます。
このような場合には
- プラグキャップが劣化している
- プラグコードの劣化
- バッテリーの劣化
- エンジンオイルの劣化
というような別の原因があることも多いので、交換するようにしましょう。
また単純にプラグが汚れているというようなこともありますので、特にプラグ回りを目視してみてほしいと思います。
プラグが原因で湿気の多い日にエンジンがかかりにくい!修理費用は?
プラグ回りが原因で湿気の多い日にエンジンがかかりにくいということはよくありますが、工賃は5000円前後で済むことが多いと思います。
これらは基本的に消耗品といって良いので、あまり近い時期に交換したような記憶がなければ交換するべきパーツなので交換しておくと良いでしょう。
湿気が多いとエンストの頻度が高くなる?
また雨がやんだ直後などでエンストが起きやすいというバイクもまれにあります。
これも湿気が直接の原因でなく、他のパーツの損傷などが直接の原因となっていることが多いです。
- キャブレターのセッティングが濃すぎる
- エアエレメントが汚れている
- エアクリーナーが汚れている
上のような汚れを洗浄してもエンストが解消されないときにはキャブレターのセッティングのやり直しが必要となります。
バイクにあまり詳しくなければショップに持ち込むようにして調整してもらうとエンストの状態は良くなるはずです。
湿気が多いとエンジンオイルは劣化しやすい?乳化する?
エンジンオイルも走行しなくても自然と劣化するものですが、湿気による劣化はどうでしょうか?
エンジンオイルには乳化という現象がありますが、これはエンジンオイルに水分が入り込むことで起きます。
しかしバイクのエンジンオイルはそこまで密閉されたところにあるわけでなく、また普通に大気中の水蒸気がエンジンに入り込むようになっています。
ただバイクは走ることで車体の温度が高くなり、エンジンオイルも高温になりますので、その温度によってエンジンオイルの水分も蒸発するので問題ないようになります。
しかし車体が高温にならない走り方を頻繁にするのであればエンジンオイルの乳化というような現象も起きやすいとなります。
たとえばごく近所だけを回ってすぐにエンジンを切るような走り方を頻繁にするようなときですが、30分や1時間などそこそこの時間エンジンをかけるというのであればエンジンオイルの乳化などという現象は湿気の多いところに保管していてもそう恐れる必要もありません。
エンジンオイルの乳化、劣化を心配するときには以下のポイントに注意してほしいと思います。
- 乳化したエンジンオイルは使えないので交換しかない
- 何度もエンジンオイルが乳化するようであればエアクリーナーのドレンに水分がたまっていることもあるので排除する
- ガスケットなどの交換も試してみる
- エンジンクランク室に水がたまっていることもある(水冷エンジンであれば冷却液の漏れの可能性も高い)
- 安めのオイルで軽くフラッシングして、再度オイル交換する
- ブローバイガスの残留物がエアクーナーに蓄積していないかも確認する
劣化したエンジンオイルは1度交換しただけでは古いオイルが抜けきらないことも多いです。
エンジンオイルの乳化などはガレージの湿気というよりも上のような他のところに原因があることが多いです。
バイクでの湿気対策!シートの運用方法
バイクの保管場所としては湿気が少ないほうが良いことは良いです。
しかしそうもいかないことも多いと思いますが、そのときにはシートを適切に使うようにしてください。
シートは雨の日も、また雨がやんだ後もつけたままの人もいますが、雨がやむとすぐにシートを外さないと湿気がかえってバイクにたまってしまいます。
シートやバイクの保管方法もこのページを参考にして、湿気対策や紫外線対策もしていくようにしましょう。
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