バイクではガスケットがエンジン、エキパイの接合箇所につけられています。
ガスケットではオイル漏れ、排気漏れといった不具合が出てくることもありますが、このガスケット交換について解説したいと思います。
ガスケット劣化でオイル漏れが起きる?
エンジンの腰上、エンジンヘッドあたりを何気なく見ればエンジンオイルが漏れていたということもありますが、このようなケースではガスケットが劣化していることがあります。
ガスケットというのはいわばパッキンであり、それが劣化すればオイル漏れを起こすこともあります。
ガスケット劣化によるオイル漏れは結構な量が漏れるので、そのまま走るのは危険です。
エンジンの焼き付けなどが起きれば何万もかかりますし、場合によっては廃車するというようなことも出てくるはずです。
このときのガスケット交換は通常高くても1万まででできると思います。
ウォーターポンプガスケットの劣化とオイル漏れ?
ウォーターポンプガスケットというのも劣化してくることでオイル漏れを起こすこともあります。
ただしウォーターポンプガスケットから漏れるのはクーラント、冷却液です。
混同しやすいケースとしてウォーターポンプのメカニカルシールの劣化によって水とエンジンオイルとが混ざって、それが地面に漏れてくるということもあります。
この場合にはウォーターポンプガスケットとメカニカルシールの交換が必要となります。
ウォーターポンプガスケットの交換や修理はやはり1万前後とそう違いもありませんが、ホースなども交換しなければいけないと4万などとより高くなってきます。
「ウォーターポンプの故障!オイル漏れ、異音、交換費用について解説」
エキパイのガスケットと排気漏れ
エキパイのガスケットに問題があれば排気漏れを起こします。
- エキパイ、マフラーの間のガスケット劣化は排気漏れを起こす
- エンジン、エキパイ間のガスケット劣化はアフターファイヤーを起こす
- 排気漏れでパワーダウンが起きる
アフターファイヤーというのは未燃焼ガスが排気管内で爆発している状態を差し、パンパンというような音が聞こえてくる現象です。
エキパイのガスケット自体はマフラー交換ではほぼ毎回交換してしまうような安いパーツです。
工賃も高くないはずなので、排気漏れがあれば積極的に交換するべきパーツといえます。
エキパイのガスケットをなしで走ればどうなる?
ガスケットがないとどうなるのかについても紹介しますと
- 排気漏れのために車検に通らない
- ガスケットは緩衝材としての役割もあり振動でマフラーなどが傷み、ひびが入ることもある
ということでバイクへのダメージを考えると基本的になしで走るのは良くありません。
短期間であればまだしも長期的にガスケットなしでというのはやめたほうが良いといえます。
ガスケット抜けとは?その症状とは?
ガスケットが抜けるということもありますが、その原因というのは
- 圧縮の上げすぎ
- 水温管理がうまくいっていない
というようなところが多いといえます。
ガスケットが抜けてもエンジンは普通に始動できますし、目視しても異常がわからないことも多いです。
ガスケット抜けの症状を見分けるには
- ウォータージャケット間でのガスケットの抜けはラジエター水の色が変化する
- シリンダー間のガスケット抜けはお互いのコンプレッション測定値が低くなる
- ウォータージャケットとオイルホール間の透けはエンジンオイルの白濁とコンプレッション低下によって判断する
というようなものがあります。
ガスケット交換時期の目安とは?
ガスケットは定期的に交換するほどでもないパーツです。
オイル漏れ、排気漏れ、マフラーの音が変わるというような任意のときに交換していくと良いです。
目安としては
- 走行距離3000キロごとにエンジンオイルの交換をし、簡単にオイル漏れを点検する
- 走行距離6000キロごとに排気漏れの点検をする
というようにして、あとは車検に出すときにショップにも点検してもらえばそう不具合が起きるものでもありません。
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