タペット音というのはエンジンから出てくる音で、エンジンの寿命の症状としばしばいわれています。
ただタペット音が出ても添加剤や修理によって対処してさらに乗りたいということもあるかもしれませんが、問題ないのかについて解説をします。
タペット音とは?
タペット音というのはカチカチというような音がエンジンからしてくる症状を指します。
- エンジンの回転に従ってカチカチと金属音のようなものが聞こえる
- アイドリングのときに音が大きくなる
- 低速時にカチカチという音が速くなり、高速になると聞こえなくなる
- エンジンが冷えているときも音が大きく聞こえる
というような音の特徴もあります。
タペット音というのはエンジンの寿命というようにいわれることもありますが、実際には軽い症状でも出てくることもあります。
そのため走行距離10万キロなどよく走っているバイクであれば寿命と考えても良いのですが、走行距離がそこまででないときには修理すると改善することもあります。
タペット音の原因とは?
タペット音というのはパーツの摩耗、調整の狂い、無茶な走り方などで出てくることが多いです。
- タペットクリアランスの調整の狂い
- バルブスプリングの摩耗や劣化
- カムシャフト軸の劣化
- ロッカーアームの劣化
レース、峠、フルスロットルを頻度高くするといったことも原因となることもありますし、上のようなパーツの劣化や摩耗というのはその多くが走行距離の蓄積にあるといえます。
すぐに自分でできるタペット音対策
タペット音というのはエンジンの故障ということもありますが、単純にエンジンオイルが劣化してきたままにしていても出ることもあります。
そのため最近エンジンオイル交換をしていないような気がするときにはすぐにエンジンオイル交換を行ってください。
またエンジンオイルの劣化でタペット音を出してしまうときいはその他のパーツの交換も適切でないことも多いので、下のページで正しいバイクのメンテナンスも確認しておいてほしいと思います。
タペット音を放置すればどうなるのか?
軽い症状のタペット音であれば直せるのですが、修理せずに放置してそのまま走っていればどうなるかといえばエンジンの故障や損傷度合いが広くなり、かつひどくなってきます。
その結果、修理費が高くなることが多いです。
いきなりバイクが爆発するなどはありませんが、エンジンの調子はタペット音の放置でだんだんと悪くなるというようになります。
タペット音は添加剤で直る?
タペット音がすると添加剤で対処したいという人もいるかもしれません。
絶対に改善しないとまではいいませんが、すでにタペット音が鳴っているのであれば添加剤は手遅れなときが多いです。
やはり軽い症状であればタペット調整をするべきですし、症状が重くてオーバーホールの費用も出せないときに添加剤もダメ元で試すというようにしてほしいと思います。
また添加剤というのは安いものだと塩素系、フッ素系の素材も含まれていてかえってエンジンにダメージを与えるようなものもあります。
そのため安い添加剤であれば使わないおうがトラブル回避になるでしょう。
タペット音の修理工賃はどの程度が目安?
タペット音でも軽ければ調整をして修理します。
タペットクリアランス調整などというのですが、工賃は1万円ほどが相場ではないかと思います。
ヘッドパッキンの交換までしてしまうともう少し工賃は高くなりますが、再利用できる状態であれば
- インレット側の調整
- エキゾースト側の調整
だけで良いと思います。
重症なタペット音の修理方法
重症ということであればタペット音についてはエンジンのオーバーホールなども行います。
オーバーホールというのはエンジンを細部まで分解して、パーツ交換などをして新品時のエンジンに近くする作業ですが、工賃も10万ほどすることもあります。
多くはオーバーホールが必要となれば乗り換えするタイミングと理解されます。
エンジン洗浄でタペット音は収まる?
エンジン洗浄であれば費用はそこまで高くありませんし、数千円というところです。
オーバーホールなどの費用が高いのでエンジン洗浄をしようという人もいるかもしれませんが、まずタペット音には効果がありません。
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