クラッチスプリングというパーツがありますが、へたりなどでは特定の症状を示すようになってきます。
クラッチスプリング周りの不具合でどのような症状が出るのかについて解説をしていきます。
クラッチスプリングが外れればバイクが勝手に進む?
クラッチスプリングというのは何箇所かで留めているわけですが、勝手に外れるということもなくはありません。
その場合には信号待ちで止まっていれば勝手にバイクが前に進むような症状も出てきます。
しかしこのような症状ではクラッチスプリングが外れたというよりも
- クラッチスプリングが破損している
- クラッチスプリングの留め具が破損している
- センタースプリングが摩耗している
というようなことのほうが多いといって良いと思います。
放置しておくとクラッチシューの摩耗を早めることもあるので修理はしておいたほうが良いと思います。
クラッチスプリングのへたりとその症状
ではこのクラッチスプリングがへたってくればどのような症状が出てくるのかですが、まとめれば
- バイクがブレーキをかけていても勝手に進むようになる
- 加速が悪くなる
- クラッチが滑る
- 登坂能力が落ちる
などはよく出てくるものとなります。
クラッチが滑る!クラッチスプリングのへたりが関係?
クラッチが滑るというときにもクラッチスプリングのへたりが原因となっていることもあります。
この現象では他の原因もありえるので特定は難しいのですが、
- フリクションディスクの摩耗
- センタークラッチの摩耗
- プレートクラッチプレッシャーの摩耗
- クラッチプレートの摩耗
- クラッチハウジングの摩耗
あとは単純に
- クラッチワイヤーの遊びがおかしくなっている
- クラッチワイヤーのひっかかり
- クラッチワイヤーの取り回しに異常が出ている
「クラッチワイヤーと取り回し!取り回しを間違えると危険?交換方法は?」
というようなことでも滑りが出てくることもあります。
クラッチスプリングのへたりというのは他のパーツの摩耗とよく似た症状が出てくるので、すぐに断定することもできませんが、上のような原因をつぶしていき、その本当の原因を特定していくということが必要となってきます。
クラッチの滑りがなかなか改善されない!その原因とは?
クラッチスプリングを交換してもクラッチの滑りがまだ解消されないということもありえます。
上で紹介しました他のクラッチ関係のパーツの摩耗があるということもありますし、
- クラッチプレートの焼け
- オイルの汚れ劣化
- ガスケットの劣化
というようなところも点検する必要もあります。
クラッチスプリングの交換時期とは?
クラッチスプリングというのは走行距離、年数で交換するべきパーツでもありません。
クラッチの滑りなど一定の上で紹介しましたような症状が出てきたときに交換を検討すると良いでしょう。
クラッチの滑りなどが出てくればへたりの出てきたクラッチスプリングの調整で改善するのではというように考える人もいるようですが、調整では改善しないことが多いです。
下のようにそう高いパーツでもないのでクラッチスプリングは交換してしまうのが無難です。
クラッチスプリングの交換費用は?工賃の目安は?
クラッチスプリング自体は数百円と安いパーツですし、交換を依頼しても工賃もそこまで高くはなりません。
トータルで5000円ほどまでで済むことが多いのですが、合わせてクラッチプレートの交換も行うことも多いので累積していくことで高くなっていきます。
- フリクションディスク、クラッチプレートの交換 2万5千円前後
- クラッチハウジング 4万前後
というのが目安となります。
クラッチプレートの交換も合わせて行うと3万前後が相場といえるでしょう。
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