バイクでは半クラッチという操作が頻繁に必要となります。
しかし教習中、あるいはバイク初心者の段階ではこの半クラッチが苦手という人もいるかと思います。
今回は半クラッチのコツについてわかりやすく解説をしたいと思います。
半クラッチとは?
バイクをあまり運転したことのない人であれば半クラッチというのはなぜ必要なのかよくわからないものです。
クラッチというのはギアの動力をタイヤに伝えるパーツですが、ときにはこのクラッチを切るということも必要なときもあります。
- エンジンには最低限の回転がもともと必要となっている
- 停止状態、低速走行時には後輪にエンジンの回転を伝えないようにすることが必要となる
- 半クラッチとはその回転の伝達をあまり伝えないようにしてエンジンの最低限の回転を維持するようにする状態のことを指す
ということが半クラッチと呼ばれる操作です。
半クラッチの位置をつかむ練習方法
最初は半クラッチというのがどこの状態を指すのかもよくわからないかもしれません。
まず半クラッチというのはどこを指すのか練習で体得していきましょう。
- クラッチを握ってギアをまず1速に入れる
- アクセルを少しだけ回す
- 少しずつクラッチを緩めていく
- バイクが動き出すところが半クラッチの箇所
その感覚が半クラッチですので、どの程度クラッチを握ると良いのかよく感じてください。
無意識にそこに達することが再現できるようになれば半クラッチの初歩はまず体得したことになります。
この方法ではエンジン回転数は2000rpm位あれば十分でアクセルを開けなくてもエンストはしないはずです。
半クラッチの程度は車種によって多少違ってきますが、運転に慣れてくればすぐにわかるようになります。
エンジン音で半クラッチは判断できない?
教習所ではエンジン音が変わるところが半クラッチと教わることもあるのですが、
- ヘルメットをかぶればエンジン音は聞きにくい
- 教習所ではスピードをそこまで出さないので余計にエンジン音がわからない
ということで卒検の段階まで半クラッチというものがよくわからないままというようになってしまうことも少なくありません。
上でも紹介しましたがバイクが前進を始めるところが半クラッチではありますが、他の感覚としては
- 停止した状態で1速に入れてフロントブレーキを握っておいてクラッチレバーを離していきバイクの揺れるところが半クラッチ
- 加速や減速をしたときに体が前後に動くところが半クラッチ
というような感じ方もあります。
半クラッチでうまく発進できない!フラつく!どこが悪い?
教習所ではスラロームや一本橋など低速発進をしなければいけない講習もあります。
このときには半クラッチ操作が必要となりますが、苦手な人だと発進時からフラついたり、また途中で脱落してしまうようなこともあります。
平均台では落ちてしまうと失格になってしまうので、割嫌なものです。
半クラッチでどうしてもフラつくというときにはもう少しアクセルを回してスピードを上げたほうが良いと思います。
低速すぎて安定しないということもよくあります。
半クラッチを使うときとは?
ではこの半クラッチというのはいつ使うべきものでしょうか?
- 完全に停止した状態から発進するとき
- 時速5キロなど超低速走行をするとき
だけに普通は使います。
シフトチェンジなどは半クラッチでなくクラッチを切った状態で行います。
超低速走行といえば渋滞などでノロノロ運転をするようなときを想定します。
半クラッチが苦手な人はクラッチ調整すると良い?
半クラッチが苦手という場合には、クラッチ調整をして半クラッチの加減を変えても良いと思います。
このクラッチ調整は思っているよりも簡単に行えます。
クラッチワイヤーがあって、その根元にアジャスターがありますが、それを回すことでクラッチの遊びを調整することができます。
何度か試してみて自分にとって使いやすい調整をしていくようにしてください。
またクラッチレバーが遠いというようなことで半クラッチがうまくいかないこともありますが、これもアジャスターを調整することで近くにすることができます。
詳しくは下のページで解説していますので参考にしてほしいと思います。
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