バイクは突然バッテリー上がりを起こすこともありますが、急いでいるときなどはかなり焦ります。
ただバッテリー上がりも前兆現象もありそれを見落とししていることもありますし、またバッテリー上がりの原因を知るだけでも実際に起きる確率を下げることにもつながります。
今回はバッテリー上がりがどのような原因で起きるのかについて解説をしたいと思います。
バッテリー上がりの原因① 放置期間
まず最もよくあるといっても良いバッテリー上がりの原因はバイクの放置期間です。
バッテリーの品質やバイクの車種によっても多少の違いはありますが、
- 放置期間2週間でエンジンの始動性が悪くなってくる
- 放置期間1~2ヶ月で完全に放電してしまってバッテリーがダメになることもある
というのが一般的な目安となります。
ただし安物のバッテリーではもっと短い放置期間でこのような症状を出すものもあります。
バッテリー上がりの原因② 短距離走行
ただしバッテリー上がりは頻繁に乗れば良いというものでもありません。
短距離走行の繰り返しもバッテリー上がりの原因となることもあります。
バッテリー上がりを防止するには30分ほどの走行が必要となるので、それよりも短い短距離走行を繰り返すのも良くありません。
バッテリー上がりの原因③ アイドリングでの長期保管
ときどき冬眠でのバイクの保管でも誤解されていることもあって、ときどきアイドリングさせておけば良いというように考えている人もいます。
しかしアイドリングでは発電よりも放電のほうが多くなり、バッテリーをかえって劣化させてしまうことになります。
そのため上でもいいましたが冬眠などでのバイクの保管はアイドリングでなく、30分以上の定期的な走行を必要とするというようにいえます。
バッテリー上がりの原因④ バッテリーの寿命
保管方法が正しくてもバッテリーも寿命というものもあるのでやはりバッテリー上がりが起きることもあります。
バッテリーの一般的な寿命としては
- 走行距離5~7万キロ
- 経過時間2年程度
というところが目安となってきます。
ただし安物のバッテリーであれば走行距離3万キロで寿命を迎えるということもあります。
バッテリー上がりの原因⑤ レギュレーターの故障
バッテリーを新品にしたばかりで頻繁にバッテリーが上がってしまうということもあります。
この場合はバッテリー自体の不良品という可能性もありますが、レギュレーターの故障という原因もよくあります。
このようなケースでの故障の可能性の高いパーツとしては
- レギュレーター
- ジェネレーター
といったものを疑います。
しかし確率としてはレギュレーターが最もよくあるバッテリー上がりの原因といえます。
「バッテリーが充電されない!その4つの原因と特定方法とは?」
レギュレーターの故障についてはテスターで計測するのが最も確実で、テスターがないときにはショップでテスター計測をしてもらうと良いでしょう。
無駄に余計なパーツの交換までするよりも安く済むはずです。
バッテリー上がりの原因⑥ その他の原因
その他にもあまりないかもしれませんが、バッテリー上がりの原因となることはあります。
- バッテリーの配線不良
- その他バイク車両の配線不良
- バッテリー端子の接触不良
- 配線の劣化
- 事故や転倒などの衝撃によるバッテリー内部の故障
- 灯火類の消し忘れなど
転倒やバッテリーなど電気系統パーツの交換直後では交換時の配線不良といったこともバッテリー上がりの原因となります。
初歩的なことですが、意外とバッテリー上がりの原因となることもあるので点検してみると原因がわかることもあります。
バッテリー上がりの原因と対処法
バッテリー上がりではまずエンジンを何とか始動できるか試していくこととなります。
普通のエンジンのかけ方では始動しないことも多いので、
- キックでエンジンをかける
- 押しがけする
といった方法もまず試していきます。
それでもかからないときにはバッテリーの充電をしていきますが、
- 車から充電する
- バイク専用のバッテリー充電器で充電する
「バッテリーが充電されない!その4つの原因と特定方法とは?」
車からの充電はミスすればバイクと車の両方のバッテリーを傷めることもあって慣れていない人にはおすすめできませんが、充電器を使うとこの手のリスクもなくなります。
ホームセンターで4000円程度から買えるので1つ持っておいても良いかと思います。
ただ上でもいいましたがバッテリーの寿命だったり、自然放電で完全に放電してしまっていれば充電しても意味はありません。
まだ使えるかもというケースでのみ充電はバッテリー上がりを解消する手段となります。
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