バイクのクーラント(冷却液)では継ぎ足しするということが多いと思います。
ただ継ぎ足しをした後のことについていくつか質問を受けることがありますので、今回はまとめて解説したいと思います。
クーラントの継ぎ足しは危険?してはいけない?
クーラントの継ぎ足しとなると古いクーラントはいつまでも残ったままとなります。
交換ということであれば古いクーラントをすべて捨てて、その後新しいものを追加するので特に問題もないのですが、ずっと継ぎ足しをしていくのはどうでしょうか?
結論からいいますと
- クーラントの継ぎ足しは問題ない
- ただしときどきで良いのでクーラントの交換も行ったほうが良い
ということになります。
理想的なクーラントの交換時期を紹介しておきますと
- 通常時はクーラントの補充で構わない
- 最低でも5年に1度くらいはクーラントの交換をする
補充はできるが交換はしたことがないという人も多いと思いますが、その場合にはショップに持ち込むと良いでしょう。
補充でなくクーラントの交換であっても工賃も2000円前後で済むはずです。
クーラント以外のエンジンオイルは交換?
ちなみにクーラントとよく似た頻度でメンテナンスが必要となるのがエンジンオイルです。
エンジンオイルも走行距離3000キロあたりで交換となりますが、エンジンオイルについては補充でなく毎回交換するのが基本です。
スラッジなど金属粉が混じるようにもなりますし、走行距離や紫外線によってエンジンオイルは劣化していくので本来の機能を果たさなくなります。
オーバーヒートといった大きなエンジントラブルにつながることもあるので、確実にタイミングを見て交換していくようにしましょう。
クーラントの漏れと継ぎ足しの対応
クーラントもときどき漏れが起きるようになるということもあります。
その場合根本的には漏れを止める修理が必要となりますが、この場合にはとりあえず応急処置としてクーラントの減った分を継ぎ足ししていくことで良いのかということが問題となってきます。
- 長期間でなければ水道水の補充で対処していくのも問題ない
- 何度も水道水で補充していくと錆が出てくることもある
「クーラントの漏れ!ホースなど漏れ箇所の特定と修理工賃の相場」
というようにいえます。
たとえば半年以上などそのまま水道水をクーラントの補充として継ぎ足ししていくのはおすすめできません。
このページにも記載していますが、特に真冬、あるいは気温の低くなる地域では水道水の割合の高いクーラントは凍結しやすく、バイクの故障につながることも出てきます。
クーラントの継ぎ足し後にエア抜きをしたほうが良いのか?
クーラントについてローラインを下回るような状態から継ぎ足しをするときにはエア抜きもしたほうが良いというような話を聞いたことのある人もいるかもしれません。
ただローラインを下回ってもエア抜きが必要となるというケースはそう多くありません。
クーラントとエアはリザーブタンクに抜けるようになっています。
ただこの場合もエンジンが冷却するとリザーブタンクのレベルが安定しないということもありますが、このときも徐々にエアはリザーブタンクへ抜けていく途中であることが原因となることも多いのです。
ですので特に問題なさそうであればわざわざエア抜きをする必要性もないといえます。
クーラントの継ぎ足しとラインの目安
クーラントの継ぎ足しをした後に適切に継ぎ足しをしたにもかかわらずにアッパーラインを超えているというようなこともあるかもしれません。
クーラントのレベルはエンジンが冷えたときに行わないと正しくわかりませんが、エンジンの熱いときに見れば継ぎ足ししたよりも多く感じるということもよくあります。
クーラントの継ぎ足し量が多すぎた!放置しても大丈夫?
クーラントの継ぎ足しではアッパーラインを超えてしまうということもあります。
このまま走行していると良くないのかということですが、通常は問題も起きないと思います。
- エンジンが熱くなりクーラントが膨張したときにクーラントが漏れて路面に落ちる
- 漏れたクーラントによって異臭がする
というような程度で、漏れた後に正常なクーラントの量に戻るというようにいえます。
通常は多少であればアッパーラインを超えていても特に問題は起きないです。
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