クーラント液と水道水とは代替できるという話を聞いたことのある人は多いかもしれません。
ごくまれにクーラント液は交換や補充などをしていくことも出てくるのですが、今回はクーラント液と水道水との関係性について紹介したいと思います。
クーラント液補充は水道水で代用できる?
意外と知られていないのですがクーラント液補充時の代用として水道水でも問題ありません。
バイクのレーサーを見ていても水道水を入れているシーンはよく見かけるかと思いますが、機能的には問題ないです。
ではなぜクーラント液というのが存在していて購入する人も多いのかということですが、
- クーラント液には凍結防止効果がある
- 防錆効果もある
ということで通常の水道水にはない機能があるからといえます。
特定の地域になると冬には氷点下になりますが、そのような低い気温になると水道水では凍結してしまいます。
しかしクーラント液は凍結せずに冷却効果を発揮できます。
凍結した水道水では循環せずに真冬であってもオーバーヒートなど致命傷のような現象を起こしてしまうことになります。
また水道水ではエンジンを錆させてしまうという性質があるのですが、クーラント液はそのような金属箇所への錆を出しにくくするようにしています。
クーラント液補充時の水道水でも条件がある?
一般的にはクーラント液補充で水道水でも問題ないのですが、水というと性質の違いもいくつかあります。
- 蒸留水 補充時に使える
- 軟水 浄化されていて補充時に使える
- 硬水 鋼物類が含まれていて使えない
- 井戸水 成分がわからないのでやめたほうが良い
というようになります。
家庭用の浄水器を通した蒸留水、軟水であればベストで、バイクを痛めにくいクーラント補充時の水となります。
クーラント液補充で水を使わないほうが良い人の条件とは?
ただごく一部といっても良いかもしれませんが、あまりクーラント液の補充時に水道水などを使わないほうが良い人というのもあります。
- 何度も水道水だけで補充している
- クーラント液の交換をあまりしない
- 北海道など寒い地域でバイクを使っている
このような一定の条件を満たしているとクーラント液が薄くなっていて、冬に凍結を起こしてオーバーヒートにつながることもあります。
そのためクーラント液のほうを補充するほうが良いケースとなります。
クーラント液は古いバイクで2年などで交換し、新しいバイクであれば車検ごとなどに交換していれば濃度は十分に濃いといえます。
クーラント液の色が違うものを混ぜても大丈夫か?
クーラント液で市販されているもので緑、赤、透明といった色のパターンが多いかと思います。
色が違うと成分が違うので混ぜてはいけないのではないかと思ってしまうこともあるのですが、特に問題ありません。
ただ緑の後に赤などのクーラント液を補充すると汚い色になるので、見た目的におすすめしないというだけです。
希釈するタイプかどうかだけ注意して補充すれば色が違っても混ぜて使うことができます。
クーラント液の原液を希釈せずに補充してしまった
クーラント液でもはじめから希釈されているタイプのものはそのまま補充しても良いのですが、原液タイプを誤ってそのまま希釈せずに入れてしまうということもあります。
この場合は
- 適量クーラント液を抜く
- その後水を補充する
ということで適性濃度になるように簡単に計算していってください。
このまま抜く、水で希釈するという作業をしないとカラカラという音がラジエターからするようになるということもときどきあるのですが、原液をそのまま入れたことが関係しているわけではありません。
- エアが入った
- ウォーターポンプの破損
というのが異音の原因であることが多いのですが、原液と異音とは直接関係がないことが多いと思います。
<スポンサード リンク>