バイクにはラジエターファンというパーツがあり、エンジンが想定以上に高温になるのを防ぐ役割を果たしています。
このラジエターファンが回らないようになることもありますが、その原因はいくつかあります。
ラジエターファンとは?その役割は?
バイクの全面にラジエターというものがあり、走行中はこのパーツに風が当たり放熱を行います。
停車すれば風が当たらないようになり、そのときに機能するのがラジエターファンです。
ラジエターの背後などに設置されていますが、ラジエターから風を吸い出してエンジンに送り込むように機能します。
ラジエターファンが回らないときには特に真夏の渋滞などでオーバーヒートの原因となってくることもあります。
「バイクのオーバーヒートは何度から?温度以外の見分け方も解説」
ラジエターファンが回るのは何度から?
ファンが回らないことに気付くときによくあるのが、そもそも冷却水がファンが回るほどの温度になっていないということです。
ちなみに車種によってラジエターファンの回る温度の設定というのは若干違いますが、水温が90~100度あたりではじめて回るような設定のバイクもあります。
この場合にはファンの故障でなくバイクの設定の問題となりますので、特に修理などは必要ありません。
90度ともなれば人間からすればかなり熱く感じますが、まだ水温的には許容範囲内ということです。
渋滞にはまるとラジエターファンは回る?
渋滞にはまってもファンが回らないということで故障ではないかと考える人もいるのですが、渋滞中になると回るというものではありません。
上でもいいましたように一定の車種ごとの温度になれば回るというようになっているので、季節によっては渋滞に長時間はまっても回らないこともあり、それでも正常なこともあります。
ラジエターファンが回るかの点検方法
アイドリング状態を使うとファンが正常かどうかはある程度点検できます。
ただアイドリングということで近所迷惑にならないように注意はしておいてください。
- アイドリングを一定時間かける
- 水温が上がる
- ファンが回る
- 水温が下がりファンも止まる
- 水温が上がってきてファンがまた回る
というような一連のサイクルを確認すれば正常ということです。
5~6月などオーバーヒートの出やすくなる前の時期ではアイドリングを数分もすればファンが回るような水温になってくるのでその状態で確認できます。
ただ2月など真冬はそこまで温度がすぐに上がるわけではないので
- 30分ほど走る
- 30分ほどアイドリングをかける
という後に上のようなファンの回る、止まるサイクルに入るかどうかを点検しなければいけません。
ラジエターファンが回らない!その原因とは?
ラジエターファンが回るのはいくつかのパーツによるのですが、そのどれかが故障しているということになります。
- 電気回線が断線している
- カプラーが外れている
- 温度センサーの故障
- ファンモーターの故障
- ラジエターキャップの不具合
- サーモスタッドの故障
- 冷却水が漏れなどで不足している
- 冷却水のエア抜き
- 冷却水ポンプに錆が出ている
断線やカプラーなどは目視で自分でも点検できますが、温度センサーなどは難しいというよりも点検中に事故を起こすこともあります。
そのため自信がなければファンの配線に電流が流れているかの点検をショップでしてもらうほうが良いでしょう。
ラジエターファンの交換費用
ファンの故障がそれでも疑われるときにはファン自体の交換も必要となってくることもあります。
しかし上でもいいましたが同時にラジエターキャップやサーモスタッドなどの交換も行われることも多いので意外と費用が高くなることもあります。
冷却水や断線など目視でもすぐに点検できるところを行って、その後にファン回りのパーツ交換をショップに依頼するようにしましょう。
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