バイクでは排気量という数値は購入時に特に気にするようになります。
多くの人は排気量が大きいと何となくバイクも大きくなっていくというイメージを持つかと思いますが、意外と定義やその意味がよくわかっていないという人は多いのではないでしょうか?
車でも排気量という概念はあるのですが、車との違いについてもできるだけわかりやすく解説をしたいと思います。
排気量とは?その意味とは?
排気量というのはざっくりといえばエンジンの大きさを意味します。
エンジンが大きくなっていくので排気量の大きなバイクは次第に大きくなるということになります。
バイクの排気量は50cc~2000ccまでとなっているのが一般的で、それ以上となると一部の国で軍事用に使うバイクなどとなってきます。
排気量の算出方法ですが、
「シリンダー内でピストンが動く空間(容積)にシリンダー数をかける」
ということで出てきます。
つまり
- シリンダーの内径
- ストローク
- シリンダー数
この3つが大きいほど排気量も上がるというようになります。
排気量が上がるとメリットはあるのか?
排気量が上がると最高速も上がるというイメージの人は多いかもしれませんが、実際にはメリットは他にもあります。
- 速度や回転数が上がってもバイクの振動が少ない
- 速度を上げてもギアチェンジする回数が少ないので操作が少なく運転できる
- バイクの重量もあるので道の状態によらずに安定して走行できる
- 加速性が良くなる
このようにメリットとしては最高速が上がるというだけでなく、走行の安定性や操作性にも良い影響があるということです。
排気量の高いバイクにデメリットもあるのか?
では逆に排気量が高いことでのデメリットとしてはどのようなものがあるでしょうか?
これも列挙していきますと
- 一般的に排気量の大きなバイクは購入価格が高い
- 重量があるので立ちゴケしやすい
- しかも取り回しも大変
- 小回りがきかないことも多く街乗りには向かない
といったようなものがあります。
私の場合は何台かバイクを所有していますが使い分けしています。
通勤用と長距離用という感じですが、双方の運転のしやすさや快適さで分けています。
ただコストもかかるので複数のバイクを持てないという人も多いのではないかと思いますので、どのクラスの排気量がオールラウンドで使いやすいのかについて紹介します。
オールラウンドで最強なバイクの排気量とは?
結論からいいますと250ccのバイクを1台しか所有できないというときにはおすすめしたいと思います。
その理由ですが、
- 250ccまではバイクの車検義務がない
- 街乗りでも立ちゴケや転倒しにくく、小回りもきく
- 長距離やツーリングでも多少坂道で遅れることもあるが400と比較してもそう遅れるほどでもない
- 高速道路でも250ccあたりから走行に安定性がぎりぎり出てくる
「250ccバイクで高速は怖い?怖さを感じない走り方とは?」
ということで排気量も多すぎず少なすぎずといった感じになるのでおすすめできます。
高速では多少追い抜きのときにパワー不足を感じるかもしれませんが、焦らないで走るのであれば特に不足もありません。
また何よりも最も走るであろう街乗りに最適なパワーだといえます。
ツーリングや長距離にほぼ行かないという人は特に250ccがおすすめだと思います。
逆にツーリングや長距離中心であれば400ccを選ぶほうが良いでしょう。
排気量250ccのバイクの唯一の欠点とは?
費用、走行性と最も乗りやすい人が多いであろう排気量が250ccだと思いますが、250ccにも重大な欠点があります。
それは車検がないのでメンテナンス不足になりがちで、変な故障からバイクの寿命が短くなりがちということです。
車検や点検を最低限していくとこのページのような内容を消化していかないといけませんが、車検に出せば通常のショップであれば点検をしてくれるので重大な不具合になる前にパーツ交換をしてくれたりします。
しかし250ccは購入したままずっと走っている人も多いので、どうしても故障すれば大きな故障となりがちです。
250ccは維持費も安いのですがメンテナンスだけは責任をもって定期的にやっていかないといけません。
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