バイクではよく定期的に乗るほうが良い調子を維持しやすいといわれます。
しかし仕事などが忙しいときにはそう高い頻度で乗れないという人も多いのではないでしょうか?
今回はバイクの状態を維持するために乗っておきたい頻度について解説をしたいと思います。
乗る頻度の低いバイクは何が劣化しやすいのか?
まずその前に乗る頻度の少ないバイクはどこが悪くなってくるのかについて列挙してみます。
- キャブレター内に残ったガソリンが劣化しやすい
- エンジンオイルに水分がたまり劣化する
- バッテリーの劣化
- 長期間の駐車でタイヤや車体に圧力がかかる
- 車体に錆が出やすくなる
錆などは乗る頻度が低いと急激に出てくるようになりますし、車体の劣化は挙げるとキリがないほどです。
バイクではサイドスタンド、センタースタンドなど駐車方法がいくつかあります。
サイドスタンドではタイヤにずっと荷重がかかったままで変形してくるのですが、センタースタンドでも車体に荷重がかかるのでゆがみが出てくることもあります。
特にタイヤの空気圧が減ってくるとタイヤには変形が起きやすいといえます。
キャブレター内のガソリンの劣化
ガソリンというのは乗る頻度が低いと劣化してくるようになります。
タンク内のガソリンは満タンにしておけば劣化はしないのですが、問題はキャブレター内に残るガソリンです。
このガソリンが劣化することでエンジンがかかりにくくなります。
バイクに乗る頻度とエンジンオイルの劣化
エンジンオイルは乗らなくても紫外線でも劣化していきますが、乗る頻度が少ないとさらに水分が入り込むことで劣化するようになります。
エンジンをかけることでオイルも高温になり、この温度でオイル内の水分を飛ばすのですが、乗る頻度が低いとこの水分が飛ばないようになります。
エンジンオイルの軽度の湿気であればエンジンの始動性に問題が出るという程度ですが、オイルが重度の湿気を受けると乳化という現象につながります。
このようになればエンジンオイルが正常に機能しないので、エンジントラブルともなり意外と致命的なダメージの原因となることもあります。
「湿気でエンジンが劣化?エンスト、エンジンオイルへの影響は?」
バイクに乗る頻度とバッテリーの劣化
久しぶりにバイクに乗るとエンジンがかからないということもありますが、この大半の原因はバッテリーの充電不足です。
バイクに乗る頻度が少ないので暖機運転だけをするという人もいますが、走らないでアイドリングをするのはバッテリーの充電をかえって減らすだけで良くありません。
アイドリングというのは充電については微々たる量だけしか行いませんので、エンジンを始動させるときの発電量に及ばずに、かえって充電量を減らすようになります。
乗る頻度が少なくてバッテリーが悪くなるとバッテリー自体の交換でしか対応できません。
バッテリー交換も安くはないので乗る頻度が低いのも費用的にも痛いといえます。
バイクに乗る頻度と錆
バイクに乗る頻度が少ないと錆の進行が早くなるという感覚を持っている人は多いのではないでしょうか?
これは正しくて、乗る頻度と錆の進行とはある程度比例しています。
洗車やメンテナンスをしていればまだ少しは錆がましになりますが、それでも定期的に乗るほうが錆予防には効果があります。
- エンジン
- マフラー
- ガソリンタンク
- ワイヤー、ボルト
- チェーン
このような箇所は特に錆びやすいのですが、駐車時に雨に濡れるバイクは特に錆びやすいです。
またシートをかけていても、雨がやむとシートを取って風通しを良くしないとやはり錆の原因となります。
バイクに乗る頻度は最低どのくらい必要?
無難に考えれば1週間に1度の頻度でバイクに乗っておくと問題ありません。
最低でも2週間に1度ほどの頻度では乗っておきたいところです。
時間としては30分から1時間ほど近所などを走ればバイクに乗ったということになり、今回紹介しましたようなバイクの劣化やサビは起きにくいといえます。
またバイクというのは乗らなくても経過時間によってもパーツ交換は必要となってきます。
メンテナンスとともに洗車方法も正しく行うようにしていくと今回のような乗る頻度が少なくてもバイクの状態を良く維持できるようになります。
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