バイクでニュートラルに入れるときに今まで聞いたことのないような異音がすることもあります。
バイクも含めてマシンでは異音というのは故障を予防するためには非常に重要な要素となります。
今回はニュートラルに入れるときの異音の原因について解説したいと思います。
ニュートラルでアイドリング時の異音
ニュートラルにしていてアイドリングをしているとコロコロ、ゴロゴロというような異音がしてくることがあります。
クラッチを切った状態でもこのような異音がすることもありますが、この異音の原因としてはいくつか考えられます。
- トランスミッションのメインシャフトベアリング
- トランスミッションのカウンターシャフトベアリング
- クラッチバスケットのセンターベアリング
- インプットシャフト回りの摩耗
このようなパーツの損傷などが起きていることもあります。
どのパーツからの異音か判断は難しいので、バイクショップに持っていくほうが良い異音の症状となります。
あとはガラガラというような異音がすることもあるのですが、この場合には
- クラッチハウジング
- クラッチ板
などが劣化してきていることが多い異音です。
クラッチによるニュートラル時の異音での対処方法
クラッチによる異音がしているときにはクラッチハウジング、クラッチ板のオーバーホールか交換を行います。
クラッチハウジングなどは走行距離5万キロともなればガタがきていることも多いので、交換しても無駄でもありません。
ただクラッチ系のパーツの劣化は走行距離と比例するということもなく、要はクラッチの使い方がうまいかどうかということもあります。
クラッチが下手だと1万キロ以内でも今回のような異音が出てくることもあります。
ただ交換の工賃は数万もしてくるので廃車かどうかを迷う人も多いかもしれません。
ニュートラルの異音と駆動系の不具合
ニュートラル時の異音となるとまず多くの人がエンジン関係に原因があるというようにイメージすると思います。
しかししばしばエンジン以外からの異音ということもあります。
- エンジンの回転数と異音とが比例するときにはエンジン系が原因
- エンジンの回転数と異音とが比例しないときには駆動系が原因のこともある
というようにいえます。
駆動系といえばチェーン、スプロケットなどから異音がしてくることもあります。
チェーンの遊びや劣化などであれば体に伝わってくる振動も強いので、それに伴って異音が聞こえてくることもあります。
ニュートラル時の異音とクラッチの滑り
ショップに持っていくとベアリング系からの異音で当面様子を見ても問題ないというような説明を受けることも多いかもしれません。
今回のニュートラル時の異音においてはクラッチの滑るような感じがあれば基本的にはすぐに修理したほうが良いというようにいえます。
それ以外であればショップのアドバイスに従って様子を見るということでも問題ないことが多いです。
レアなニュートラル時の異音
上とよく似たようなケースでもレアな原因によって起きているということもあります。
- マフラーからの異音
- バイクの足回りパーツの締めつけが緩んでいる
というようなことが原因となることもあります。
エンジン系が原因と判断するのでなく、単純なこのようなことが原因となることもあるのがニュートラル時の異音といえます。
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