バイクにおいてチェーンというのはエンジンの力を後輪に伝える機能を果たしています。
チェーンというのは緩みすぎても、きつすぎてもいけませんが、今回はバイクのチェーン調整方法について解説をします。
バイクのチェーン調整の頻度
バイクのチェーンはそうトラブルになることもありませんが、丁寧に点検するならば
- 走行距離 1000キロごと
- 経過時間 1ヶ月ごと
などに遊びの点検をしていくとまず問題が起きないことが多いです。
バイクのチェーンの寿命や交換時期
バイクのチェーンというのも実は意外と劣化するもので、車検時に交換が必要かも点検してもらうべきパーツとなります。
- 遊びの点検、調整などをしなければ1万キロほどで交換しなければいけないこともある
- 点検、調整をしていれば2~3万キロは持つこともある
ということで今から解説しますような点検や調整をどこまでできているのかでも寿命は大きく変わってくるということです。
通常車検時のタイミングでチェーンを交換すれば十分なタイミングといえると思います。
バイクのチェーンの遊びの点検方法
バイクのチェーンは適度な遊びが必要で、
遊びが少ないと
- シフトチェンジでの衝撃が大きくなる(バイクが上下運動しやすくなる)
- チェーンに衝撃が加わりやすくなり劣化が早くなる
- チェーンが伸びやすくなる
- ケースによってはチェーンが切れることもある
遊びが多ければ
- チェーンとスプロケットの摩耗が早くなる
というようなデメリットがあります。
バイクのチェーンの遊びについては下のように点検を行います。
- スプロケットの中央付近のチェーンを指で上下に動かして遊びがあるかを確認する
- 上下で何センチの遊びがあるのかを計る
- この上下の遊びの目安は、オンロード車では2~3センチ、オフロード車では3~4センチ
チェーンの遊びが目安の範囲内でなければ調整を行います。
チェーンを指で上下するには10キロ前後の荷物を押し上げる程度の力でチェーンを持ち上げるというのが基本となります。
チェーンの遊びを点検するときはサイドスタンドでも良い?
チェーンの遊びはバイクを垂直に立てたほうが正確になります。
そのためサイドスタンドよりもセンタースタンドを立てて点検するようにしてください。
本当は人間がバイクに乗った状態でチェーンの遊びを点検するのがさらに正確なわけですが、実際にそこまでしている人は少ないはずです。
バイクのチェーンの張りや遊びの調整方法
ではバイクのチェーンの調整方法を見ていきましょう。
- アクセルシャフトのナットをレンチで緩めてチェーンの調整ができるようにする
- そのすぐ近くにあるアジャストナットのロック用ネジを緩める
- その後アジャストナットを回してチェーンの調整をする
- ロック用ネジを締めて、アクセルシャフトも締め元に戻す
- 最後にチェーンラインを確認しチェーンが一直線になっているかを点検する
アクセルシャフトのナットは少し緩めればチェーン調整の作業ができるようになります。
逆に緩めすぎればその後の作業でガタガタするようになるのであまり緩めすぎないようにします。
アジャストナットは左右にあるので、調整度合いは左右で均等にしなければいけません。
この左右のバランスが狂うことで最後のチェーンラインの直線が狂う原因となるので、しっかりと左右のバランスを確認するようにしましょう。
左右のバランスを揃えるにはインジケーターのメモリなどを根拠にすれば合わせやすくなります。
ちなみにこのインジケーターとはチェーン交換時期を示すパーツです。
また調整中にチェーンが張りすぎてやり直しをしたいというようになることもあります。
- アジャストナットを緩めればチェーンが張る
- 逆にアジャストナットを締めればチェーンが緩くなる
というような関係性になっていますが、チェーンが張りすぎればタイヤをバイクの前面方向に押すと緩めることができます。
バイクのチェーン調整の工賃とは?
バイクのチェーンは遊びの点検や調整といったやや微妙な感覚も必要となります。
そのため自信がなければバイクショップに持ち込むほうが良いです。
工賃は高くありませんし、1000円前後が目安となります。
合わせて専門家にチェーンへの注油が必要かどうかなども点検してもらえればさらに安心といえます。
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