バイクのエンジンの振動が急に大きくなるという現象が起きることもあります。
エンジン回りの異常は怖いので原因を考えるという人は多いかもしれません。
今回はこのようにエンジンの振動が急に大きくなる原因について解説をします。
エンジンの振動が激しくなる原因① スパークプラグ
まず今回の状態で疑われるのはスパークプラグの劣化です。
スパークプラグといえばエンジンの始動性にしか関係しないというようにイメージする人もいますが、実はエンジンのパワーが落ちる原因となることもあります。
そのためスパークプラグの焼け具合をチェックしたり、またそのスパークプラグで走行距離1万キロを超えているようなときには交換すると改善することも多いです。
エンジンの振動が激しくなる原因② エンジンオイルの粘度
またエンジンオイルの粘度が合っていないということもエンジンの振動数を変えてしまう原因となることもあります。
特に最近エンジンオイルを変えたというときにはその可能性は高くなります。
エンジンオイルの粘度もいろいろとありますが、今回のようにエンジンの振動数が変わってしまったときにはメーカー規定のものに戻すことも検討してみましょう。
また今回のケースではエンジンオイルの添加剤を入れる人もいるようですが、個人的にはあまりおすすめしません。
たしかに短期的にはエンジンの状態が良くなるように感じることもあるのですが、長期的にはエンジンの調子をかえって悪くしてしまうこともあるからです。
エンジンの振動が激しくなる原因③ 緩み
振動が激しくなるというケースでは単純にバイクのパーツの緩みによって振動が大きくなるという物理的な理由も意外と多いです。
- ハンドル回りの緩み
- エンジン回りの緩み
などはチェック項目となります。
エンジンの振動が激しくなる原因④ エンジンマウントの劣化
エンジンマウントというのはエンジンの振動をやわらげるパーツで、ゴムのような素材でできているものが多いです。
エンジンの振動が大きく感じるときにはこのエンジンマウントの劣化も考えられます。
このマウントの交換はエンジンを動かすことが必要となり、工賃も2万程度かかることが多いです。
5年ほどは劣化することの少ないパーツですが、振動が大きくなると疑うべき1つのパーツとはいえます。
ちなみにこのマウントの劣化を放置しているとエンジンへ加わる振動も大きくなるので、長期的にはエンジンの劣化にもつながります。
小さなパーツですが、劣化していると交換するのが無難なパーツといえます。
エンジンの振動が激しくなる原因⑤ メンテナンス不足
あまりメンテナンスや点検をしていないバイクでの急にエンジンの振動が大きくなるということはあります。
そのパーツとしては
- エアクリーナー
- 燃料室へのカーボンの蓄積
このようなパーツの清掃不足です。
エンジンの振動が激しくなる原因⑥ パーツの破損
またパーツの破損もエンジンの振動数を大きく感じる原因となることもあります。
よくあるのは
- ステーの破損
- クランクケースベアリング、ミッションのギア部分の破損
ステーなどは比較的に欠けやヒビを簡単にチェックできますが、それ以外のパーツは分解しないとチェックできませんのでやっかいではあります。
エンジンの振動が激しくなる原因⑦ ノッキング
エンジンの振動が激しくなるときに可能性は多くありませんが、ノッキングの軽い症状が出てきていることも考えられます。
ノッキングというのは混合気の異常燃焼を指しますが、キンキン、カリカリというような金属音も併発することが多いです。
低速時のノッキングであればそこまで問題ではありませんが、高速時の場合にはエンジンへのダメージも出てきます。
このときには下のページでも解説していますが、調整してもらうことでノッキングが起こるのを防ぐようにしていきましょう。
エンジンの振動が大きくなる対策
上のようにバイクのエンジンの振動が急に大きくなるのはいくつかの原因が考えられます。
他にはそのバイクメーカーがもともと振動を大きく設計しているところもあるのですが、振動数とともに異音、出力低下なども伴うようであればバイクの修理が必要となることは多いです。
すぐにできそうなことはスパークプラグやエンジンオイルの点検ですが、それでも振動が直らないときにはバイクショップに持ち込むようにしてください。
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