バイクではノッキングという現象がありますが、言葉を聞いたことのある人は多いかもしれません。

しかしその正確な意味、症状、原因というのはよくわからないという人も多いかもしれませんので、今回はノッキングについて解説をしたいと思います。

 

バイクのノッキングとは?

 

バイクではシリンダーというパーツがありますが、この中でピストンが動くようになっています。

シリンダー内に混合気を吸い込み、それを圧縮するようにしていくわけですが、この圧縮率を上げるほどバイクのパワーが上がるようになります。

ただ圧縮率を上げすぎることで混合気の異常燃焼となることもあり、これをノッキングと呼びます。

ノッキングの大きな特徴としてはバイクを走らせているとキンキン、カリカリと鋭い金属音が聞こえてくるようになります。

バイクへの損傷としては

 

  • ピストンが損傷
  • スパークプラグの電極が溶ける

 

というようなものがあります。

 

ノッキングのよくある原因とは?

 

ではこの異常燃焼やノッキングというのはどのような原因で起きるのでしょうか?

よくある原因としては

 

  • オーバーヒート
  • 混合気が薄すぎる
  • 燃焼室の堆積物

 

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というようなものがあります。

このようなことで混合気の異常燃焼が起きるということですが、実際にノッキングが起きれば上でもいいましたが異音が生じるとともに、明らかにバイクの出力が低下するのを感じるようになるでしょう。

 

ノッキングでのエンジンへのダメージ

 

ノッキングでのエンジンなどへのダメージというのは高速や低速時のものかでも違ってきます。

 

  • 低速時のノッキング 異音は不快なもののエンジンへのダメージはほとんどない
  • 高速時のノッキング ダメージは大きい

 

ということでノッキングのダメージというのはバイクのスピードとも関係してくるということです。

高速時のノッキングは異音に気づけないことも多いのですが、知らないうちにノッキングしているということも多いと思います。

 

ハイオクはノッキング対策に有効?

 

よくハイオクのガソリンにすればノッキング対策となるというようにいわれますが、実際のところはどうでしょうか?

現在の多くのバイクではノックセンサがついています。

このパーツによって

 

  • 燃焼室の異音を検知する
  • 検知すれば点火のタイミングを遅らせる(リタードといいます)

 

ということでノッキングを予防するような働きがあります。

ただこのリタードが起きれば出力が落ちることは落ちます。

ハイオクにすると発火温度が高いので発火するタイミングが遅れるために、このようなリタードに至るまでになる頻度を下げることができるので、ハイオクのほうがノッキングの頻度もなくなるというようにいえます。

ただ現在の少なくても国産のバイクではそのほとんどで、ハイオク指定車にレギュラーガソリンを使用してもノッキングが頻発するということもありません。

 

バイクのノッキング対策にはどのようなものがあるのか?

 

ノッキングでエンジン自体が壊れるというところまでいくバイクは最近の車種ではかなり少ないと思って良いです。

ただ重症なノッキングが起きたようであれば基本的にはバイクショップにすぐに連絡して修理してもらうほうが良いと思います。

バイクではノッキング以外でも異音を感じることもありますが、異音でも特に金属音というのは重症なことが多いので、すぐに走行をやめてショップに持ち込むほうが修理代は安くなることが多いです。

 

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一般的にノッキング対策としては

 

  • ハイオクガソリンに切り替える
  • プラグの点火時期を遅らせる
  • キャブレターの調整で燃料室の温度調整をする(低くする)
  • ピストンにカーボンなどが付着しにくくする

 

というような方法もあります。

バイクショップに行き、これらの調整をしてもらうとかなりノッキングの頻度をなくすことができるようになるでしょう。

ハイオクについてはハイオク仕様でないバイクでも問題ありません。

ハイオク仕様でないのにハイオクを入れてしまうとかえって調子が悪くなるというようなことはないと思います。

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