バイクのシリンダーヘッドにはオイル漏れが起きたり、また傷がついたりというようなこともあります。
ピストン回りで非常に重要なパーツの1つであるシリンダーヘッドですが、交換までについてわかりやすく解説したいと思います。
シリンダーヘッドのオイル漏れは危険?
シリンダーヘッドのオイル漏れというのは危険でもあります。
このオイル漏れの程度にもよりますが、転倒の原因となることもあって放置するのはまずおすすめしません。
ただ後述もしますがシリンダーヘッドの修理は数万など高額な工賃がかかるので、修理か買い替えかを悩んでいるときには修理せずに廃車するのも1つの手段です。
中古車で購入時にシリンダーヘッドにオイル漏れが起きている
中古車では購入した時点ですでにシリンダーヘッドにオイル漏れの跡があるというようなこともあります。
おそらく前の所有者がどうせ査定に出すので高額なシリンダーヘッドの修理もしないでそのままにされているということだと思います。
バイクの中古車というのはシリンダーヘッド以外にも状態の良くないものもあるのですが、
- 保証期間内であればショップにシリンダーヘッドのオイル漏れを伝えて修理してもらう
- 保証期間外であれば修理するか、また乗り換えをするのか検討する
というようにしていきます。
安く買った中古車でいきなり修理費がかかるのも納得できないわけですが、安全と比較して冷静に考えて欲しいと思います。
シリンダーヘッドのオイル漏れとガスケット交換
オイル漏れが起きていれば同時にガスケット交換も必要となることも多いです。
ガスケット交換は1万ほどになるかと思いますが、手順としては実はそう難しくありません。
- タンクを外す
- ボルトを抜いてカムカバーを外す
- 古いガスケットを外し、新しいものに交換する
- カムカバー、タンクを元に戻す
ということで実は初心者でもできることも多いのです。
シリンダー上部の漏れでは工賃も安く、手順も上のように単純ですが、シリンダー下部からのオイル漏れでは作業がかなり難しくなるのであまりバイクに詳しくなければショップに持っていくほうが無難だと思います。
シリンダーヘッドの傷は危険?添加剤で対処できる?
ピストン、シリンダーヘッドに傷が入るということもありますが、
- ロックの原因ともなりえる
- オイル上がりが起きる
- 圧縮・爆発時のシリンダー内の密閉性が保たれなくなりパワーダウンする
などが起きる危険な症状といえます。
爪に引っかかるような傷のレベルでも白煙が上がりオイル上がりの症状が出始めているときにはシリンダーヘッドの交換をしたほうが良いといえます。
このシリンダーヘッドの傷への対処としては
- 添加剤を入れる
- サンドペーパーでこする
というような方法もあります。
しかし添加剤では傷をカバーできませんし、サンドペーパーによるものも応急処置にしかすぎません。
根本的にはシリンダーヘッドのパーツ交換が必要となります。
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