シリンダーヘッドの塗装をするときに塗料や塗装方法で迷うことがあるかと思います。
温度の関係ではがれやすい、はがれにくいということもありますが、今回はシリンダーヘッドの塗装について解説をします。
ウレタンでもシリンダーヘッドは塗装できる?
ウレタン塗料を使うという人も多いかと思いますが、通常はがれやすいなどの問題はまず起きません。
スプレーでも塗装が特にはがれやすいということもないかと思います。
ウレタン塗料であえてはがれるケースを紹介しますと
- エンジンが温まった状態で爪などでこする
- あるいは高圧洗浄をする
というようなときにははがれることもあるという程度です。
このあたりに注意すれば特にウレタン塗装でも問題ないでしょう。
ただウレタンでは塗装後の焼きを入れたほうが長持ちしますし、きれいになりますので面倒に思わずに必ず焼きを入れるようにして欲しいと思います。
ラッカーでもシリンダーヘッドは塗装できる?
手軽に塗装するのであればラッカー塗料がありますが、ラッカーは耐熱性が弱いというイメージもあります。
ただシリンダーヘッドはせいぜい100度程度までしか到達しないのでラッカーでもはがれるという問題はまず起きません。
手軽にシリンダーヘッドの塗装をするときにはラッカーでも問題ないことが多いはずです。
厳重に塗装したい!おすすめなシリンダーヘッドの塗料とは?
ウレタンよりも厳重に塗装したいというときにはカシューがおすすめです。
- ウレタンよりも耐熱性がある
- 油分によるはがれにも強い
- 見た目的にもつやが良い
というようなメリットもあります。
デメリットとしては紫外線にやや弱いということで、バイクの駐輪場に屋根がないというときには劣化が早いのでおすすめできません。
ちなみにカシューが劣化すれば白っぽくなってくるようになります。
しかし屋外の駐車場でもシートを使うとこのデメリットもなくなるということになります。
空冷と水冷エンジンでのシリンダーヘッドの塗装方法の違い
耐熱性がどうしても気になるという人もいるかと思いますが、水冷と空冷でも塗料を変えるということも必要となります。
まず空冷エンジンのほうがエンジンは高熱になりがちですので、空冷エンジンのシリンダーヘッドの塗料については耐熱性をより考えるべきとなります。
水冷エンジンではそこまで高熱にならないのでラッカー、アクリルでも問題ないことが多いはずです。
シリンダーヘッドの表面がざらざら!塗装前にすることとは?
シリンダーヘッドの塗装前に表面がざらざらになっていれば、軽く磨いてから塗装するほうが強度は出ます。
ざらざらの原因というのは錆、以前の塗装のはがれた残りによるものが多いと思います。
そのため
- ブラストする
- バフ掛けをする
- 脱脂材で洗浄する(パーツクリーナーでもOK)
ということをまず行うようにしていきましょう。
シリンダーヘッドの塗装後には焼きを入れよう
シリンダーヘッドの塗装の強度については塗装後の焼きという作業でもかなり違ってきます。
空冷エンジンであれば必要ないかもしれませんが、特に水冷エンジンではストーブによって焼きを入れて完全に乾燥させることで塗装の強度を高めるということも必要となります。
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