出力が最近落ちてきたというようなときにはピストン交換を考えることもあるかと思います。

通常定期的に交換するようなパーツではありませんが、ピストン交換の工賃などについてまで解説をしていきます。

 

ピストン交換の効果とは?

 

たとえばしばしばあるのが出力が低下してきたのでピストン交換を考えるというケースです。

このときにはピストン交換以外にもしてみようかと思うようなパーツの交換もあります。

 

  • ピストンリング
  • ピストンピン
  • バルブステムシール

 

です。

ひょっとすればこれらの3つのパーツ交換をするのにピストンは交換しないというように考えている人もいるかもしれません。

通常出力がやや低下したということでピストン回りの交換もするほどでもありませんが、出力アップを目指すのであればピストン交換も合わせてするほうが良いです。

 

  • ピストンもシリンダーに接触していて出力に大きく関係している
  • ピストンリングが基礎にあってのピストンリングで、リングだけの交換では効果は半減する

 

ということになります。

 

ピストンに傷?症状はどのようなものが起きる?

 

走り方や走行距離によってはピストンに傷が入ることもあります。

中古バイクであれば購入時から傷が入っていることもありえます。

ピストンの傷のデメリットというのは

 

  • ピストンとともにシリンダーにも傷が入っていることが多い
  • 傷の状態は次第に悪くなって焼き付きを起こしロックしてしまう

 

ということです。

ピストンの傷に対して添加剤を使う人もいますが、まず効果はありません。

 

バイクのエンジンオイルに添加剤を入れると危険?

 

添加剤よりもちゃんとした対応をするには

 

  • 傷の箇所をサンドペーパーでこする
  • 代替エンジンを中古で購入して交換する
  • メッキシリンダーでなければボーリング、ピストン、ピストンリングだけ交換する
  • ピストン、ピストンリング、シリンダー、ピストンピンを交換してしまう

 

というようにします。

傷を磨くことで少しは走れるようになりますが、応急処置に過ぎません。

まだまだ乗るつもりであればパーツ交換しかありません。

エンジンに関係する重要な箇所ですし、ロックなどをすれば大きな事故になることもあります。

しっかりと修理するようにしていきましょう。

 

ピストンの傷はどの程度から深刻?

 

ピストンの傷といってもその深さで大きな影響の違いがあります。

爪でこすってみて引っかかるようであれば対処しなければ危険ですが、そこまでではないときにはサンドペーパーでこすることでも何とかなることが多いです。

 

ピストンのカーボン除去の方法

 

またピストンは走るうちに先が真っ黒になってきますが、スラッジやカーボンが付着していることが原因となります。

通常ピストンがここまで真っ黒になるのはエンジンオイルのメンテナンスをしてこなかったバイクに多いのですが、

 

  • シリンダーヘッドを抜き、シリンダーを抜く
  • ピストンリングを外し、ピストンも単体で洗うようにする
  • ピストンを灯油につけて真鍮製のブラシなどでこする

 

ピストンの洗浄では単体にしなければゴミがエンジンに入り込むことが多く、かえって調子が悪くなることも多いです。

ある程度清掃をするのであればこのように分解した状態で洗うようにしてください。

 

ピストン交換の工賃の目安

 

ピストン交換の工賃はやはり高くなります。

5万以上となることが多いかと思いますが、リングやシリンダー、ピン交換も同時にしなければいけないことも多いので10万ほどは見ておいても良いと思います。

ただ通常ピストン交換をすることが必要なことは少ないはずです。

日常的にエンジンオイルの交換などをしていけばそう無茶な走りをしなければ今回のようにピストン回りのパーツの交換は必要ないといえます。

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