信号待ちのタイミングでアイドリングストップをするバイクを見かけることがあるかと思います。
このアイドリングストップでは目的がいくつか分かれるのですが、デメリットがないかが気になる人は多いのではないでしょうか?
アイドリングストップの目的
信号待ちなどでのアイドリングストップをするときに目的はいくつかあるのですが、
- アイドリングストップで環境への悪影響を防ぐ
- 空冷エンジンのオーバーヒートを防ぐ
などというのが一般的ではないかと思います。
実際には2つめのオーバーヒートを防ぐという目的のほうが多いのではないかと思いますが、真夏で空冷エンジンのバイクにアイドリングストップをする人が多いというように言って良いでしょう。
アイドリングストップでオーバーヒート予防に効果があるのか?
オーバーヒートというのは信号待ちでも起きるのですが、真夏のアイドリングにはそれだけ危険性があるということです。
非常に長い信号があればアイドリングストップも効果があるのは何となく理解できますが、どの程度のアイドリングストップでオーバーヒートの予防になるでしょうか?
アイドリングストップのために何度も短時間にエンジンを切る、入れるを繰り返すのもかえってバイクに良くないこともありますが、エンジンが暖まった状態でセルを回すので実際にはそこまでバイクに負担となりません。
ただすべての信号待ちでアイドリングストップをするべきかといえばそうでもなくて
- 1分半から2分程度の長い信号
- 直前で赤信号になって停車したとき
- 真夏などの季節でオーバーヒートの前兆のようなものがあるとき
というような条件が重なったときにだけアイドリングストップはしていけば良いと思います。
キルスイッチを使ったアイドリングストップ
キルスイッチを使ったアイドリングストップもありますが、
- イグニッションオンでキルスイッチによってエンジンを止めて、エンジンが停止する
- イグニッションオンはそのままでキルスイッチを戻す
- セルかキックで通常のようにエンジンをかけて始動する
というような順番となります。
ただ多くのバイクではキルスイッチによってエンジンを止めるということを前提に作られていませんので、個人的には高頻度でこのキルスイッチによるアイドリングストップはしないほうが良いと考えています。
バイクのアイドリングストップでのメリットとデメリット
アイドリングストップのメリットとデメリットについても紹介しておきます。
ただ信号待ちの時間の長さ、アイドリングストップをする頻度でもかなり違ってくるのですが目安として知っておいても損はないかと思います。
アイドリングストップのメリット
- やや燃費が良くなる
- 排気ガスの減少
アイドリングストップのデメリット
- 再始動が若干悪くなる
- エンジンや電装系の故障
- バッテリーの消耗が早くなる
バイクではアイドリングストップをあまりしてしまうと故障の原因となってきます。
ですので基本的にはやらないほうが良いわけですが、真夏でオーバーヒートの前兆のようなものが出てきているときにだけするというようにしていくと良いと思います。
バイクにアイドリングストップ機能がつかない理由
車ではアイドリングストップ機能が自動でついてくる車種も出てきました。
しかし今のところアイドリングストップ機能を持つバイクは出てきていませんし、また私の予想では今後も発売されてこないのではないかと考えています。
その理由としては
- 暖機再始動性が車よりも遅いこと
- 車よりも高回転エンジンなのでアイドリングストップでエンジンに損傷を与えやすいこと
- コストの面で導入は難しいこと
- 重量面からバイクではアイドリングストップ機能を持たせる余裕がないこと
信号待ちでアイドリングストップをすれば車よりもエンジンの再始動は遅くなります。
そのためすぐに発進できずに追突されるというような現象もバイクにはあります。
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