押しがけして何とかエンジンをかけるというようなことも必要となってくることもあるかと思います。
通常時にするようなエンジンの始動方法ではないですし、何か強制的にエンジンをかけているような感じもするのでエンジンなどに負担をかけているのではと感じてしまう人も多いかもしれません。
今回はバイクの押しがけによってバイクにどのような負担をかけているのか、また影響を与えるのかについて紹介したいと思います。
押しがけはバイクに負担をかける?
結論からいいますと押しがけすること自体がバイクやエンジンに負担をかけるということはありません。
非常に微妙なデメリットではありますが、あえてあるとすれば
- チェーンに負担をかける
- ミッションに負担が若干かかる
- タイヤに若干負担がかかる
- バイクを押しがけ中に倒してしまうこともある
というようなところが負担となるといえば負担かもしれません。
ただ仮に立ちゴケのようになってしまっても影響は軽微ですし、チェーンへの負担も誤差の範囲内といっても良いです。
まとめれば押しがけしていってもバイクの寿命が何年も短くなるというようなことはかなろ可能性としては低いといっても良いでしょう。
2ストエンジンのバイクでは押しがけを前提としてモデルもあることからも負担にはならないということがわかります。
またレーサーもセッティングにうるさい人が多いのですが、そんなレーサーでも押しがけすることもあるのでやはりそこまでバイクに負担でないことがここからもわかります。
押しがけの負担とエンジンブレーキ
押しがけとエンジンブレーキというのは構造的に実は似ています。
両者とも後輪の力でクランクを回してエンジンをかけるということですが、もし押しがけで負担がかかり、その負担が故障の原因となるようであればエンジンブレーキでもすぐにバイクの故障につながります。
押しがけで坂を利用したとしても後輪が回る力は1馬力前後です。
エンジンブレーキはそれよりもはるかに大きな力がかかり、後輪の力でエンジンが動くようになるのですがあまりエンジンブレーキをかけてバイクが壊れたという話も聞いたことのない人が多いのではないでしょうか?
押しがけよりももっとバイクに負担なこととは?
上のように押しがけというのはそう負担にならないですし、十分に無視できるレベルです。
それよりももっとバイクに良くないのは
- 急発進
- 急加速
- 急停車
- ノッキングさせる
など急のつく運転をすることです。
押しがけの原理と負担への考察
押しがけという方法もそうですが、キックなどでも基本的にエンジンの始動にはクランクというパーツを回すことによって始動させるというものです。
バイクが進むというのは下のような手順で動力が伝わるからです。
- クランクが回る
- エンジンクランクシャフト
- クラッチ
- ミッションのギア
- チェーン
- タイヤ
「バイクの押しがけの原理と仕組み!押しがけをわかりやすく解説」
押しがけはタイヤを回すことからスタートさせてクランクを回すというように通常とは逆の手順を踏み、それによってエンジンを始動させるということになります。
押しがけによってエンジンを始動させる原理は上のページで解説していますので、参考にして欲しいと思います。
押しがけの負担ではかけた後のクラッチが重要
押しがけでは始動後にクラッチを適切に操作できているかは重要です。
エンジンを始動させてもクラッチを切らないままアクセルをふかせてノッキングさせてしまうという人もいますが、上でもいいましたがノッキングはあまりエンジンに良くはありません。
ただ低速時のノッキングなのでそこまで大きな影響ではありませんが、押しがけではクラッチ操作をしっかりとできているかも重要です。
押しがけの負担とバッテリーの充電や交換
押しがけ自体がエンジンに影響するのはあまり考えなくても良いですが、バイクの転倒などが起きることもあります。
バッテリーというのは上がってしますと充電をしても元には戻らないことが多いです。
「押しがけVSバッテリー充電!充電すればバッテリーは復活?」
そのため基本的にバッテリー交換をするという方法しかないのですが、転倒などをする前にバッテリー自体を交換して対処するようにしていきましょう。
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