バッテリーが上がるなどすれば押しがけすることも多いのですが、今回押しがけについてバッテリーとの関係性についてよく質問されることについてまとめて解説したいと思います。
押しがけしなければいけないバッテリーは充電できる?
押しがけしなければエンジンがかからない状態でもバッテリーの充電をすればまたバッテリーが使えるようになると考える人も意外と多いのですが、たいていの場合にはバッテリー自体が寿命を迎えているケースが多いです。
バッテリーというのは一応下のページでも紹介していますように寿命の目安の年数というものもあります。
- 走行距離5万キロ
- 長くもつときには走行距離7万キロ
ただバイクの使い方や走り方によってはそのはるか前の段階でバッテリーの劣化による寿命を迎えることも少なくありません。
- バイクに乗る頻度が少ない
- 乗る頻度は多いものの、1回で走行する距離が短い
このような状態でバッテリー上がりなどを起こすと電極版が劣化してきて元の状態には充電しても戻らないようになります。
最低でも1ヶ月ほどごとにはバイクに乗る必要がありますが、それとともに
- アイドリングするだけ
- 30分ほど以上走らない
というときにはバッテリーの放電のほうがかえって多くなってやはり寿命が早まることを意味します。
よくあるのが冬眠などの期間にバッテリー上がりから寿命を迎えてしまうというものですが、冬眠中にはバッテリーも含めて適切にバイクの機能を維持できるようにしていかないといけないということです。
バッテリー上がりしたときに充電しても意味がない理由とは?
バッテリー上がりをして充電しても実用レベルまで蓄電されないというようになります。
そのため一度長期放置、短距離の繰り返しの走行などによってバッテリー上がりを起こしてしまうと充電しても意味がないというようになります。
バッテリー上がりと充電後のバッテリーの状態について
多くの場合、一度バッテリー上がりを起こすとバッテリーの状態は元に戻ることはありません。
- しばらく走行した後はエンジンの始動性は良くなる
- しかしエンジンが冷えればまたエンジンがかからなくなる
- バッテリーの充電をしてもしばらくすれば押しがけしないとエンジンが始動しない
というようになってくるでしょう。
バッテリー上がりと電圧測定による劣化状態の判断
バッテリー上がりでも性能、放置期間の長さによってはまれに充電することで元の状態に戻るということもありえます。
安いバッテリーであればそう多くはありませんが、簡単にバッテリー上がり後の状態を確認するには電圧測定をすることです。
電圧テスターなどを使うと簡単に測定できますが、だいたい12.5V以上あれば元の状態に戻ることがあると考えても良いでしょう。
電圧テスターはバイクショップに行くと使ってくれますし、購入しても高くもないですしその後も使えるのでおすすめできます。
バッテリー交換をして押しがけしてもエンジンがかからない!原因は?
バッテリー交換をした、でもまだエンジンの始動性が悪いということもまれにあります。
エンジンの始動性についてはバッテリーだけが原因ではないので本当の原因が別にあるということも少なくありません。
よくある原因としては
- プラグの劣化
- エアクリーナーの汚れ
- キャブレターの詰まり
- マフラーの汚れ
- ガソリンの汚れ
というようなところになります。
その中でもエアクリーナーの清掃はすぐにできるので、まず試してほしいですし、かなりの割合のバイクでこれで解決するかもしれません。
押しがけでエンジン、バッテリーに悪い影響はあるのか?
どうしてもバッテリーの費用がないというときもあるかもしれません。
そのときには押しがけをしてまだエンジンが始動するのであればそのままのバッテリーを使っていってもそう悪い影響もありません。
厳密には少しは影響があるのですが、微々たるものです。
- チェーンに負担がかかる
- バイクを倒してしまう危険性もある
そのため押しがけしてバッテリー代を節約したとしてもバイクの寿命が大幅に縮まるということもかなり可能性として低いと考えて良いでしょう。
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