クラッチが滑るようになったというのはしばしば耳にする話題かもしれません。
しかしあまり詳しくないとクラッチが滑るという症状がどのようなものを指すのかよくわからないと思います。
今回はクラッチが滑る状態と、その前兆や対処法について解説をしたいと思います。
クラッチの滑りで前兆症状はあるのか?
クラッチが滑る前に前兆というのはいくつかあります。
- ギアが入りにくくなる
- クラッチが重くなる
- アクセルを回しても加速しなくなる
- 突然回転数が上がる
クラッチの滑りというのは要するにクラッチが入りにくくなるということですが、それによって半クラッチ状態が残るようなことが起きるようになります。
そのためアクセルを回しても動力が伝わらずに回転数だけ上がるというような症状が出ることもあります。
クラッチが本格的に滑るとどうなるのか?
上で紹介しました前兆現象もある意味で滑りと同じともいえます。
境界線は難しいのですが、クラッチの滑りの最終的な状態というのは明確で、発進できなくなるというようになります。
クラッチが滑るという状態でクラッチ盤などの交換をすればここまでいきませんが、放置すると出先でバイクが動かないというようになります。
クラッチが滑りやすいバイクとは?
クラッチの滑りというのは走行距離などでなく走り方で出てくることが多いです。
- 低速走行などが多く半クラッチを多用する
- 急発進が多い
そのため通常の走りをするのであれば廃車までクラッチの滑りは出ないことのほうがはるかに多いといえます。
クラッチが滑っているかどうかを確認する方法
まだ初期症状というようなときにはクラッチの滑りが出ているのかなかなかわかりにくくなります。
クラッチの滑りを初期状態でわかりやすく確認する方法としては
- 4速、あるいは5速にする
- パーシャル状態にしてアクセルを回す
このようにして加速ができればクラッチは滑っていないといえます。
ちなみにパーシャルというのは加速も減速もしない程度にアクセルを開けることを意味します。
また1速を利用してクラッチの滑りを確認する方法もあります。
- 1速に入れて前後のブレーキをかける
- クラッチをつなぐ
このようにしてエンストするかどうかを確認します。
クラッチに滑りなどが出ていなければ少しの時間待つとエンストするようになります。
エンストしなければクラッチの滑りが出ている可能性は高いとなります。
クラッチの滑りはどのパーツ交換で直るのか?
クラッチの滑りが出ているとして直すにはどうすれば良いのかですが、よくあるクラッチ回りのパーツが劣化していたりするのでそれらを交換するというようにして直します。
- クラッチ盤
- クラッチスプリング
- クラッチプレート
- フリクションプレート
- エンジンオイル
エンジンオイルの粘度などもクラッチの滑りの原因となることもあります。
また単純なところではクラッチワイヤーの取り回しがおかしくなっていてクラッチの滑りが出ることもあります。
これらを確認して原因がないときには基本的にはクラッチ一式を交換するということが多いです。
クラッチ盤の摩耗というのはよくある原因ですが、通常クラッチスプリングなども一緒に劣化していることが多いからです。
そのためクラッチ盤などを単独で交換しても滑りが直らないということが多いです。
これらのクラッチの滑りの原因となりやすいパーツの交換となると工賃は3~5万かかってくることが多いと思います。
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