バイクのクラッチではクラッチ盤というパーツが使われています。
ギアが入らないなどというような症状が出てくるとクラッチ盤の交換も必要となるようなこともありますが、クラッチ盤の交換というと難しそうで費用もかかりそうな気もします。
実際のところはどのような作業になるのでしょうか?
クラッチ盤の交換は初心者には難しい?
クラッチ盤交換作業で必要なスキルは中級者レベルだと思います。
作業手順はそこまで複雑でないですが、工具も必要なものもあるのでややハードルが高いといっても良いかもしれません。
クラッチ盤の交換手順も後で紹介するのですが、作業の目安としては慣れると1時間以内にはできると思います。
クラッチ盤交換の作業手順
クラッチ盤の交換作業ですが、
- エンジンオイルを抜く
- クラッチワイヤーを緩める
- クラッチカバーのネジを抜き、プッシュロッドを抜く
- クラッチホルダーなどで固定してナット、スプリングのボルトを外す
- クラッチ盤を抜く
- 新しいクラッチ盤に交換する
- スプリングやナットを戻す
- 液体ガスケットを塗ってクラッチカバーを戻す
- ワイヤーを張り、エンジンオイルも戻す
というような工程となります。
クラッチ盤交換は大型バイクでは少し複雑になる?
クラッチ盤交換についてはバイクの排気量と関係はなく基本的に同じ作業となります。
そのため普通二輪でも大型でも上の作業手順に沿って行うことに変わりありません。
クラッチ盤交換時にエンジンオイルも交換したほうが良い?
上の作業手順でもわかりますが、交換時にはエンジンオイルを一旦抜いてしまいます。
そのため基本的にはエンジンオイルも一緒に交換してしまうのが普通です。
- 交換時にオイルが汚れることになる
- クラッチが滑るなどで交換するときにはオイルもすでに汚れていることも多い
というようなところが理由です。
特に事情がなければエンジンオイルも一緒に交換してしまってください。
クラッチ盤の交換はどの程度の走行距離で必要になる?
クラッチ盤の交換というのは定期的にすることが必要なものでなく、廃車までしないバイクのほうが多いと思います。
よくクラッチ盤を交換しなければいけなくなるバイクとしては
- 急発進を繰り返す
- 低速走行を繰り返す
など変速的な走りをよくするものとなります。
そのため普通に走っていればそう交換するべきパーツではありません。
クラッチ盤の交換の目安としてはクラッチが滑るようになるというような症状が出てきたときといえます。
交換するべき初期症状としてはギアが入りにくくなるというようなものです。
クラッチの滑りが出てきても放置しているとやがて走行もできなくなることもあります。
クラッチ盤交換を依頼すると工賃はどの程度かかる?
ただ初心者にはややハードルの高い作業ですし、クラッチ盤交換の後にクラッチの動作がおかしくなるというようなこともあります。
時間もないということもあるので、ショップにクラッチ盤交換の依頼を出すとどの程度の工賃となるのかということは気になるかもしれません。
クラッチ盤の交換だけであれば工賃は3万前後となってくるかと思います。
ただクラッチ盤交換を考えるときにはクラッチの故障の原因が他にあることも多いので、そこも直さないといけないときにはもう少し工賃がかかることもあるといえます。
よく交換するべきといわれるものとしては
- クラッチプレート
- クラッチスプリング
- エンジンオイル
などです。
オイルやスプリングも同時に交換したほうが良いパーツといえるでしょう。
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