バイクのチェーンも環境によっては錆びてくることもあります。
チェーンはエンジンの動力を車輪に伝えるパーツですが、錆が出れば
- そのまま乗っていっても良いのか?
- またデメリットや危険性はないのか?
というところが気になるかと思いますが、今回はチェーンの錆について解説をしていきます。
バイクのチェーンに錆が!どのような危険性があるのか?
チェーンというのは適度な間隔で注油しないなどというようなことが原因となって錆が出てくることもあります。
一般的にはチェーンの錆というのは
- チェーンのローラー部の錆は走ることでスプロケットと接触して錆が削られる
- チェーンの内の見えない可動部はグリスによって簡単には錆びない
というようになりますので、すぐにどうこうなるということは少ないです。
しかしチェーンの錆がひどくなったりすれば
- 後輪にエンジンの動力を伝えるのにロスが出て燃費が悪くなる
- 錆などの程度が悪いと突然チェーンが切れることもある
というようなこともあります。
特にチェーンが切れたりすれば事故を起こすだけでなく、他の道路上の人などに迷惑をかけてしまうこともありますので、深刻なケースもあります。
チェーンの錆取りの方法
チェーンの錆を落とすには真鍮ブラシを使います。
- 後輪を浮かせた状態でチェーンの錆取りをしていく
- チェーンを回しながら錆のある箇所を確認する
- 錆のある箇所を真鍮ブラシで軽くこすっていく
というようにします。
チェーンの錆取りと清掃方法
チェーンというのは注油を定期的にしていくことで錆予防になることが多いです。
しかし今回のようにチェーンに錆を出してしまうときにはチェーン清掃もしていないということが多いかもしれません。
その場合には注油すればかなり汚れがひどくなるように見えるので、合わせてチェーンの清掃も行うと良いでしょう。
- 後輪を浮かせた状態でタイヤを回してチェーンをウエスで拭き、汚れを取っていく
- ナイロンブラシでチェーンの溝を清掃していく
- ナイロンブラシによって溝から汚れが出てくるので再びウエスでその汚れを拭き取る
- チェーンに錆があれば真鍮ブラシで落とす
- チェーンルブをチェーンは回しながら吹き付けていく
- 余計な油分をウエスで拭き取る
チェーンは定期的にこのような清掃、注油をしていくことで錆などチェーンに関するトラブルを予防していくことができます。
- 走行距離 1000キロごと
- 経過時間 1ヶ月ごと
などに本当はこのようなチェーンの清掃や注油をしていく必要があります。
チェーンの錆が出ればチェーンごと交換するべき?
チェーンの錆は軽微であればそこそこの割合のバイクに出てくるといえますので、錆が出ればすぐにチェーンの交換をしなければいけないというほどでもありません。
チェーンの寿命としては
- 特にチェーンの注油や調整などのメンテナンスをしていないときには1年前後
- 注油、調整をしっかりと点検していれば2~3年
ほどとなります。
チェーン交換が必要かどうかはこのような経過時間、走行距離を目途にしても良いでしょう。
チェーンの錆と遊びの点検
チェーンでは他に遊びということも重要な点検ポイントとなります。
- 遊びが少ないとチェーンの劣化が早くなる
- 遊びが多いとスプロケットの摩耗が早くなる
というような危険性もあります。
また最悪のケースではチェーンが切れるということもあるので、清掃や注油と同様に1000キロごとに点検していくようにしましょう。
バイクのチェーンの遊びの確認方法や調整方法は上のページに解説しています。
錆びにくいチェーンは存在する?
現在のチェーンの材質としては
- 鋼
- ニッケル
などですが、要するに鉄系のチェーンがほとんどということになります。
ちなみにチェーンの詳しい素材は社外秘としているメーカーばかりで外部からはわからないようになっています。
そのため錆びてくるのですが、錆びないステンレスなどで作られたチェーンというのは今のところ存在しないとなります。
チェーンの使用上はどうしても鋼に強度があるので適しているわけですが、ステンレスなどで代用するにはかなりの厚さにしなければいけません。
このような理由もあって今もチェーンは鋼が使用されています。
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