レインウェアでは耐水圧という表記があり、数値化されることで雨の浸み込み具合がわかるようになっています。
ただあまり耐水圧に詳しい人もいないのでバイク走行中に着るときにどの程度の耐水圧のものにするべきかよくわからないということが多いのではないでしょうか?
今回はバイクの雨具と耐水圧について解説をしていきます。
耐水圧とはどういう意味?
まず耐水圧の概念について紹介します。
耐水圧というのは文字通りに水圧に対する力ですが、雨というのは雨具に降り浸み込もうとするようになります。
それを耐水圧の高い雨具ほど抑える力というものがあり、簡単にいえば数値が高いほど雨具内に雨が入りにくいということになります。
透湿性とはどのような意味?
雨具では同時に透湿性という表記も多いかと思います。
これも雨というよりもレインウェア内部でライダーが汗をかいたときに、その汗などの湿気を外に出す機能を示す数値です。
やはり数値が高いほど通気性が良いということです。
耐水圧の目安!どの程度の雨まで耐えられるのか?
耐水圧ということでバイクの雨具としては1万ミリ程度のものが多いかもしれませんが、数値の目安について紹介しておきますと
- 嵐 20000ミリ
- 大雨 10000ミリ
- 中雨 2000ミリ
- 小雨 300ミリ
2万ミリというのは1時間100ミリなどの最近の異常気象にも対応できうる数値です。
ゲリラ豪雨や巨大台風でもそこそこ雨が浸み込んでこないようになります。
ただそこまでの気象状態であまりバイクに乗ることもないという人が多いかと思いますので、一般的なバイクの乗り方であれば1万ミリの耐水圧の雨具で十分かと思います。
通勤用などでもこの程度の耐水圧でほぼ問題ないですし、1時間30ミリ程度の雨までには対応してくれる仕様です。
透湿性はバイク用の雨具でどの程度必要?
では透湿性の目安についてですが、バイク用のおすすめとしては6000g程度以上のものです。
- 透湿性1200gで大人が静止した状態で24時間発汗量を逃がせる
- 透湿性12000gで大人がウォーキングした発汗量を逃がせる
バイクは自転車のように激しい運動をするものではありませんが、無意識に静止しているよりも実は汗をかいているものです。
そのため6000gあたりあると内部が蒸れてくることはそうありません。
1万ミリの耐水圧では雨が侵入することもある?
上でもいいましたが1時間程度までの通勤用としては1万ミリあたりの耐水圧でも十分なわけですが、たまに雨が内部に浸みてくるという意見も聞いたこともあるかと思います。
同じ1万ミリといっても品質の違いや、シームレスかどうかなどの違いも影響している可能性もあるわけですが、それよりも
- 透湿性で汗で内部が蒸れたのを雨の浸み込みと勘違いしてしまっている
- 首や手首などから雨が入り込んでいる
ということで雨が入ったと思っている人もかなり多いのです。
これらの対策としては
- 耐水圧だけでなくバイク用の雨具にして首、手首もしっかりとカバーしたものにすることが前提
- 透湿性についてもある程度の数値のものにすることで内部からの蒸れは防ぐ
- 手首についてはグローブを防水性の高いものにする
- 同時に手首まで覆うタイプのものにする
と良いでしょう。
またグローブは素材にもこだわってほしいと思います。
首についてもバイク用のものにするとカバーされている程度がしっかりとしていてそう首から雨が入り込むこともなくなるはずです。
速度を出さないと耐水圧が低いものでも雨が入らない?
耐水圧というのはバイクの速度とも関係しています。
簡単にいいますと速度が速いほど耐水圧も高いものでないといけませんが、原付バイクではホームセンターなどで販売されている雨具でもそう濡れてくることもないかと思います。
目安としては時速40キロほどまではこのような安めの雨具でも問題ないはずです。
雨だと速度も低くなりがちなので、原付のときには耐水圧もそう気にしなくても良いでしょう。
雨具の耐水圧とその寿命
ただ耐水圧というのは使ううちに徐々に落ちてくるようになります。
耐水圧1万ミリであればつかう頻度にもよりますがだいたい2年ほどしてくると徐々に通勤していると内部に雨が入るようになってくることもあります。
そのため中が濡れるようになってくれば買い替えも考えていく必要もあります。
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