バイクには興味があるとはいえ、バイクの免許は取得するのが難しそうというようにときどき言われてしまうこともあります。
私も車の免許を取った後にバイクの教習所に通ったのですが、車とはまた別物ともいっても良いです。
ただバイクの免許は難しいといわれるポイントがいくつかあるわけですが、そこさえクリアすればそう車の免許と難易度が変わるわけでもありません。
今回はバイクの免許取得でどのあたりが一般的に難しいと言われるのかについて解説をしていきます。
バイクの免許は車よりも難しい?
しばしば車よりもバイクの免許取得のほうが難しいといわれるのですが、実技内容の違いにそのほとんどの原因があります。
- バランス感覚が難しい
- バイクのクラッチ操作が難しい
- 急制動などで転倒する人もまれにいる
- 卒業検定で一本橋、スラロームなどで落ちる人もいる
車はバランス感覚というのは必要ありませんが、その代わりに車幅感覚が必要です。
S字などで脱輪する人もいるので、そう難易度に違いはないのですが、バランス感覚に苦手意識があればやや最初のバイクに慣れるまでは苦労するかもしれません。
クラッチ操作も車でもありますのでやはりここもそう難易度は変わらないと思います。
急制動でも普通にすればロックして転倒するということもないかと思います。
個人的に車と最も違うと思ったのは卒業検定です。
車は路上の決まったコースを走ってくればそれで合格ですが、バイクは教習所内の今までの復習のような内容です。
一本橋、スラロームといった受講生が特に苦手と感じるものも含まれるので、卒業検定でもしっかりとできるようにしておかないといけません。
この点で卒業検定の合格率についてバイクのほうがやや低いという事情もあります。
バイクのATとMTでの免許取得での難易度が逆?
車ではよくMTよりもATのほうが簡単といわれます。
ATのほうが受講料も若干安かったと思いますが、バイクではこの難易度が逆になります。
特に情報もなくATのほうが簡単だろうと申込みをすると一本橋などで逆に苦労してしまう人も多いかもしれません。
クラッチの有無など双方で違うところはありますが、免許取得というときに特に違いを生むのが低速時のバランス感覚の取りやすさです。
ATのバイクではこのバランスがとりにくい構造になっています。
- ニーグリップが使えない
- 低速時に出力コントロールがしにくい
ATバイクではアクセルを回してもすぐに反応しないので低速時にはバランスを維持するのが難しいといえます。
MTのバイクはたしかにクラッチ操作などATよりも操作は複雑ともいえますが、半クラッチが使えるので低速時にバランスがとりやすく免許取得という点では取りやすいといって良いでしょう。
「バイクでのMTとATの操作性や免許の取りにくさの違いを解説」
バイクの大型免許は難しい?
大型二輪は普通二輪よりも難しいともしばしばいわれるかと思います。
私も普通を取った後に大型を数年後に取ったのですが、感覚的にはやはり大型のほうがやや難しかったように思います。
- 大型はパワーがあるのでスロットルワークに慣れることが必要
- 足がつきにくい人もいる
- バイクの引き起こしが普通よりも大変
- 普通にはない波状路という課題が増える
- スラローム、一本橋のタイムが少し普通二輪よりも厳しくなる
波状路というのは棒の障害物があって、5秒以上かけて立ち姿勢のまま超えるという内容です。
やはり低速でのバランス感覚が求められます。
ただ上のような違いはあるものの基本的には普通二輪を取って慣れている人であればそう普通二輪よりも難易度が上がるというほどでもありません。
いきなり大型を取るというときに難しいと感じる程度ではないかと思います。
女性ではバイクの免許は無理?力のない男性でも難しい?
バイクの場合には取り回し、あるいはすでに倒れたバイクを起こすということも免許取得には必要となってきます。
そのため女性や腕力に自信のない男性には無理といわれることもあるのですが、体の小さな女性でもバイクの免許は取得できます。
- 重いバイクを取りまわすコツ
- 倒れたバイクを起こすときに力をなるべく使わないコツ
を知っておけば良いのです。
知人から力がないとバイクの免許は取れないと脅されることもあるかもしれませんが、決してそうではないので安心してください。
もし本当にそうならば教習所に申し込む段階で受付できないようになるはずです。
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