バイクの免許検定で急制動というものがあります。
一定の条件になると減点対象となってしまうわけですが、意外と知られていない検定試験の急制動について解説をします。
時速40キロは一度出れば後は速度調整しても良い?
まず急制動の前に時速40キロまで到達させないといけません。
時速40キロまで出すというのは誰でもわかりますが、その後急制動に入るまでの速度調整については疑問を持つことが多いかもしれません。
- 急制動なのでポンピングブレーキはダメ
- 急制動までブレーキはダメではあるがエンジンブレーキを使っても良い
というようになります。
エンジンブレーキというのはアクセルを戻すだけでも自動的にかかりますが、急制動の前に速度調整するのは可能ということになります。
急制動のポイント
教習所でも急制動のポイントは聞いているかと思いますが、ここで一度おさらいしておきましょう。
- 3速あたりまで、できるだけ早く加速して速度を出すようにする
- 制動開始地点に入ればすぐにアクセルを戻し同時に前後のブレーキをかける
- 急制動中も地面など下は見ないようにする
- 停止直前でクラッチを握る
- 右足でバイクを支えて、左足でギアを1速へ変える
ギアが入りにくい場合もありますが、半クラッチしながら行うと入りやすいのでおすすめです。
急制動中のブレーキは後述もしていますが、前後7:3というような感じで基本的に前輪で止まるというような感じにしていきます。
急制動でエンストしても減点にならない?
急制動の最後のほうでクラッチを握るという操作を行いますが、このタイミングが遅れればエンストが起きることもあります。
検定では急制動でのエンストを減点対象としていませんので、特に意識しなくても良いと思います。
制動距離が長くならないようにというところに意識が向かうのが急制動の最後のタイミングですので、クラッチを遅らせてしまっても必要以上に焦らなくても問題ありません。
急制動でロックがかかる?危険?
急制動でよく怖がられてしまうのがロックがかかってしまうことです。
- エンジンブレーキを使って適度に減速しておく
- 急制動ではまず強くブレーキをかけ、ロックする前にブレーキを緩める
おそらくロックしやすいのはリアのほうになるかと思いますが、仮にリアがロックした状態になっても減点もそう大きくもありません。
フロントを強めにブレーキをかけて、リアはテールランプを点灯させれば十分というような程度に考えておくと良いと思います。
フロントブレーキもいきなりフルブレーキをかけるのでなく、徐々に強めるというところがポイントになります。
雨の日の急制動では転倒しやすい?
急制動のときに雨が降っているなど路面が濡れているというようなこともあります。
正直受験する側からはかなり嫌な感じがするわけですが、雨で路面が濡れているというように意識しすぎてしまうとブレーキが無意識に弱くなってしまって停止線を越えてしまうというような人も多くなってしまいます。
ですので意識も含めて雨の日の急制動もあまり晴れの日と違わないようにしなければいけないのですが、
- 晴れの日の前後のブレーキ比が7:3であれば、6:4くらいにする
- 前後のブレーキともいきなりフルにかけようとせずに、徐々に強めるような感覚をより強く持つ
- 転倒しないように態勢はまっすぐにして、仮に滑ってもまっすぐになるようにする
というようにしていきます。
ロックについてフロントは絶対にしないようにし、ロックしてもリアだけであればまず転倒などにしないはずですし、減点も大きくならないはずです。
晴れの日に問題がない人はたいてい雨の日でも急制動は問題なく成功する人が多いです。
あまり不安に思いすぎずに挑んでいってほしいと思います。
ちなみに急制動、スラロームも雨の日の採点は事故防止の観点もあって甘くなるといわれています。
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