バイクではチョークなしで始動させることもできますが、そもそものチョークの意味を知ることでその本当の意味が理解できるようになります。
あまりチョークなしでエンジンが始動するのは良くないのですが、今回はできるだけわかりやすく解説をしたいと思います。
チョークとは?
冬など気温の低いときにもエンジンが始動しやすいように濃い混合気を作り出すのがチョークです。
キャブレターの入口付近にチョークバルブがり、これを閉じることで空気を減らして、濃い混合気をエンジンへ供給するようになっています。
チョークについてはガソリンを濃くするというようにイメージしている人もいますが、チョークは混合気に影響するパーツです。
ガソリンを濃くするのはエンリッチナーという別のパーツとなります。
チョークなしでエンジンが始動できるのは危険?
チョークなしでエンジンが始動してしまうということで、そのバイクの混合気はかなり濃いといえます。
- 排気ガスも非常に濃い状態になっている
- カーボンのたまるのが非常に早い
ということが推測できるので、やがてエンジンの不調につながる可能性は高いといえます。
チョークなしでエンジンがかかるときにはチョークは必要ない?
チョークなしでエンジンがかかってしまうときには無理にチョークを使う必要もありません。
チョークというのはエンジン始動の補助機能ですので、かえってチョークを使うことでプラグがかぶるようになってしまいます。
真夏などはチョークを使わない人のほうが多いですし、そのまま運転しても問題ありません。
ただチョークなしでエンジンはかかるものの、その後エンストをするようであれば良くありません。
その場合には最初からチョークをかけて暖気運転するほうがバッテリーなどの寿命は長くなります。
チョークなしで冬にエンジンがかからないのはなぜ?
冬は特にチョークを使わないとエンジンがかからないということもあります。
車種、地域の気温、駐車場の条件などでも冬のチョークの必要性も多少違うのですが、冬にチョークなしでエンジンがかかりにくい理由としては
- エンジンが冷えてしまっている
- 気温が低いので空気中の密度が濃くなり、それによって混合気が薄くなるため
- キャブレターの詰まり
というようなものなどがあります。
そのため混合気を濃くするためにチョークが冬などには必要となることが多いわけです。
4月5月でもチョークなしでエンジンがかからない
冬にチョークを使わないとエンジンがかからないということはよくあります。
しかし4月、5月になってもまだチョークなしでエンジンがかからないのでだんだんと不安になってくるというようなこともあります。
結論からいいますとまだ春先は気温の関係でチョークがないとエンジンがかからないことも多いので、特に異常ではないことが多いです。
夏になるまで気温も上がってくるので、そのときにまだチョークなしでエンジンが始動しないか様子を見ていきましょう。
夏でもチョークなしでエンジンがかからないときにはバイクショップでキャブレターの点検をしてもらうと良いでしょう。
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