バイクのエンジンにはしばしば圧縮漏れや抜けが起きるようになることもあります。
ただ普通に乗っていれば圧縮漏れに遭遇することもそうありませんし、その症状などもよく知らないということが多いのではないかと思います。
今回はエンジンの圧縮漏れや抜けの症状と対策について解説をしたいと思います。
エンジンの圧縮漏れはどこから起きやすいのか?
まず圧縮漏れの場所ですが、漏れやすい箇所というのがあります。
- バルブ(4ストのみ)
- ピストンリングとシリンダーの隙間(リング、シリンダーの摩耗など)
- ヘッドガスケットの抜け
- マニホールドからの排気漏れ
最初の2箇所で圧縮漏れが起きやすいといえますし、中でもバルブからの圧縮漏れは特に起きやすいといえます。
バルブからの圧縮漏れではバルブ周辺にカーボン(ゴミ)がたまり、それによってバルブからキャブレターやエキゾーストパイプ側に混合気が逃げていくようになります。
エンジンの圧縮漏れでどのような症状が起きる?
では具体的に圧縮漏れが起きればどのような症状が出てくるでしょうか?
いくつか考えられますが、
- エンジンがかかりにくくなる
- エンジンがかからないようになる
- アイドリングが不安定になる
- 走行できてもパワーが出ない
- 水冷エンジンではエンジンが焼き付くこともある
- オーバーヒートしやすくなる
圧縮漏れというのはオーバーヒートなど深刻な症状も出てくるので危険な現象といえます。
圧縮漏れを測定する方法
何となく圧縮漏れの症状と一致していても確実ではありません。
しばしば推定で圧縮漏れと判断して余計なパーツを交換してしまう人もいますが、確実に圧縮漏れや抜けが起きているのかを測定するにはコンプレッションゲージを使います。
4ストで圧縮漏れを簡単に直す方法
4ストではバルブのカーボンが原因となって圧縮漏れが起きることもありますが、このときには状態によってはエンジンを全開に回すことでカーボンが取れることもあります。
シリンダーなどが原因であればこの方法でも効果はないのですが、修理の前に試してほしいと思います。
エンジンの圧縮漏れはどのようにすれば修理できる?
圧縮漏れを直すにはエンジンのオーバーホールを行うことが必要となります。
オーバーホールというのはパーツ単位に分解して点検し、劣化した箇所を新品に交換するというようにすることです。
オーバーホールでは高額費用がかかってくるので乗り換えを考える人も出てきます。
乗り換えが無理であれば中古エンジンに変えるのが最も安くすむ方法といえるかもしれません。
<スポンサード リンク>