バイクのエンジンをオーバーホールしたという話は聞いたことのある人は多いかもしれません。

よくわからない言葉ですし、効果やどの程度の年数の間隔でするべきかについて解説をしていきます。

 

バイクのエンジンのオーバーホールとは?

 

オーバーホールの概念や意味について説明しますと

 

  • エンジンを最終単位のパーツまでバラバラに分解する
  • 各パーツの清掃をする
  • 各パーツの点検をし、劣化していれば修理、調整や交換も行う

 

というような意味で、エンジンをかなりの程度まで新品に近い状態に戻すような作業となります。

 

バイクのエンジンのオーバーホールとエンジンの寿命

 

通常オーバーホールをしなければいけないバイクを乗る人もまれです。

異常な走り方をしなければ通常10万キロ以上はエンジンに異常をきたすほうが少ないからです。

エンジンの寿命の特徴としては

 

  • エンジンからタペット音がしてくる
  • オイルが上がる頻度が高くなる(白い煙が出る)
  • 出力の低下
  • 吹き上がり
  • 燃費や始動性の悪化
  • 異常にエンストするようになる
  • メカノイズや異音

 

というようなものがあります。

タペット音というのはエンジンからカチカチと音がするようになる現象ですが、タペット音にしても初期段階であれば調整もできますので、当然まだ寿命でもありません。

エンジンというのは走行することで

 

  • ピストンリング
  • クラッチ
  • バルブステムシール

 

などが主に劣化してくる箇所となります。

通常これらの交換までして乗り続ける人もまれですが、これらのパーツはメンテナンスをしっかりとしていくとさらに寿命を伸ばすこともできるようになります。

詳しくは下のページで解説していますが、特にエンジンオイルの交換頻度やグレードなどに注意して日常点検をしていくと良いでしょう。

 

バイクのメンテナンスの頻度!距離と時間別の解説

 

オーバーホールをするべきと判断する症状とは?

 

ではエンジンのオーバーホールをするべき症状にはどのようなものがあるでしょうか?

 

  • エンジンオイル交換をしたときに鉄粉が混ざっている
  • アイドリングが不安定
  • ギア抜けがある
  • クラッチがすべる
  • オイル漏れが頻発する
  • 排気ガスにオイルが混ざっていて煙も多い

 

このような条件のすべて、あるいは大多数に該当するようになってはじめてエンジンのオーバーホールをするという決定をしても良いといえます。

1つや2つであればオーバーホールなどする必要もありません。

 

バイクのエンジンのオーバーホールをするべき?

 

上のようにエンジンのオーバーホールというのはかなり手間のかかる作業で、実際にやっている人は非常にまれといって良いと思います。

私も依頼されたことも多くありませんし、実際問題エンジンのオーバーホールをするくらいであれば新車に乗り換えするほうをおすすめしたいです。

エンジンがいかれるほど走行距離があるのであればエンジン以外のパーツも劣化していることも多いのですが、新車乗り換えであればその箇所も修正できるからです。

 

バイクのエンジンのオーバーホールのショップでの工賃相場

 

正直いってよほどバイクの分解や整備に自信がなければオーバーホールは自分でしないほうが良いです。

そのためまれとはいえエンジンのオーバーホールとなってくればバイクショップへの依頼となってくるわけですが、費用としては排気量と気筒数が多くなるほど高くなるといって良いです。

 

  • 単気筒でも最低6万以上はしてくる
  • 2気筒で排気量が400ほどだと10万はする
  • 4気筒であれば最低10万で、排気量が400を超えれば20万近くになる

 

というようにかなり高額となってきます。

 

エンジンのオーバーホールで必要な工具とは?

 

あまりおすすめはしませんがどうしても自分でエンジンのオーバーホールをしたいという人もいるかもしれません。

オーバーホールではスキルとともに工具もかなりの数が必要となってきます。

代表的なものを列挙していきますと

 

  • バルブコンプレッサー
  • シムゲージ
  • ノギスやシックネスゲージ
  • トルクレンチ
  • グラインダー
  • リューター
  • インパクト
  • マグネトドライバー
  • スクレーパー

 

などが必要となってきます。

ただオーバーホールといってもエンジンの種類によっても作業も違ってきますし、必要な工具も違ってきます。

車種によってはオーバーホールするための工具だけで50万ほどかかるので、技術面も含めてこの工具代からもおすすめしない理由となります。

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