エンジンオイルの粘度を変えてからバイクの振動が大きくなったように感じることもあるかと思います。
振動が大きくなったということでエンジンへの影響も心配かと思いますが、果たしてエンジンオイルの粘度を変えて振動が大きくなるというようなことがあるでしょうか?
エンジンオイルの粘度と振動の関係
エンジンオイルの粘度では多少振動と関係するところもあります。
しかし敏感でない人にとっては誤差の範囲内といったところです。
粘度と振動との関係ですが、
- 粘度を高くすると内部抵抗が強くなりエンジンが冷えているときに振動が大きくなる
- 粘度を低くするとアイドリング時の振動が大きくなる
というような減少が起きることもあります。
水冷エンジンとエンジンオイルの粘度と振動
水冷エンジンでは空冷よりもエンジンオイルの粘度にはそこまでシビアな管理は必要ないといえます。
水冷エンジンでエンジンオイルの粘度を1ランク上げたときに多少エンジンの振動が大きくなるかもしれませんが、たいていはそこまで心配しなくても問題ありません。
空冷エンジンではより厳格な粘度合わせは必要となりますが、それでもエンジンの振動が急に大きくなるというほどでもないです。
エンジンオイルの粘度と品質と振動
粘度でも振動に影響することは否定はしませんが、それとは他にエンジンオイルの品質が低いということも振動の原因となることもあります。
特に安物のエンジンオイルではエンジンとの相性や状態もありますが、まれに振動がグレードを原因にして起きるようになることもあります。
グレードについては下のページでも解説していますが、念のため目を通しておいてほしいと思います。
バイクの振動とエンジンオイル以外の原因
また当然ですがバイクの振動はエンジンオイルの粘度や品質だけで起きるわけではありません。
たまたまオイル粘度を変えたのと同じタイミングで別の原因が生じていたというようなこともあります。
- プラグの焼け
- ハンドルやエンジン回りの緩み
- エンジンマウントの劣化
- 燃料室のカーボンの蓄積
- ステーの破損
「エンジン振動が急に大きくなる!7つの原因と対策を徹底解説」
などが起きていることもあります。
エンジン回りの振動については上のページで解説していますので、該当していないかチェックしていきましょう。
ハンドルは走行距離で緩むようになる?
昔のバイクは走行距離に応じてしばしばハンドル、エンジン回りが緩むということもありました。
衝撃、振動によって緩みが出てくるのですが、それによって車体の振動がさらに大きくなるというような感じでした。
車検時、点検時にはこの緩みも確認し、適度に締めるということも行っていたのですが、最近のバイクはこの緩みは出にくくなってはいます。
しかしバイクですので走るうちに振動が加わり、ハンドルやエンジン回りに緩むが出てくるということはある程度は避けられません。
古いバイクやショップに点検に出して何年もたっているようであればこのような緩みも振動の原因の1つとなることもあります。
ショップに持ち込み、症状を伝えれば該当する箇所の緩みの点検はしてもらえます。
自分で緩みの締め直しをしようということもあるかもしれませんが、バイクでは意外と繊細に締めないといけない箇所もあるので、バイクに詳しくなければハンドルやエンジン回りは自分で触らないようにしてください。
さらなる不具合が出てくるようになることもあります。
バイクの振動と車体のゆがみ
緩みとともに振動の原因としてよく該当してくるのが車体のゆがみです。
- フォーク
- ブレーキ
- ハンドル
などのゆがみが出ていて、それで振動が出ていることもあります。
これについても上のページで解説していますので参考にしてみてほしいと思います。
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