バイクではウォーターポンプというパーツがあり、クーラント液(冷却液)というものが漏れてくるようなこともあります。
ウォーターポンプはこのようにクーラント液を介して車体を冷却する機能を持つわけですが、今回はその故障や交換について解説したいと思います。
ウォーターポンプからオイル漏れ?
ウォーターポンプにオイル漏れの跡があるというときには正確にいえば冷却液の漏れだと思います。
このときにはまず冷却液の残量確認もしておきましょう。
- ロワーラインを超えている
- アッパーラインを超えない程度にその付近まで液量があることを確認
冷却液が少ないとオーバーヒートの原因となることもあって危険です。
「バイクの冷却液の点検、補充のタイミング!距離と時間から解説」
ただし難しいのはウォーターポンプから冷却液は多少漏れるようになっていることも多いのです。
通常ウォーターポンプにはメカニカルシールというパーツがあって、これによって冷却液を漏れないようにしています。
しかし完全に漏れないようにできるかといえばそうでもなく、多少は漏れるものですし、その結果ウォーターポンプに漏れ跡が残ることはよくあります。
このような構造とはなっていますが冷却液というのは6ヶ月程度は補充しなくてもロワーラインを下回らないようになっています。
しかしそれ以前に漏れが続くようであればウォーターポンプの交換も必要となってきます。
ウォーターポンプに異音?故障の症状にはどのようなものがある?
ウォーターポンプが故障したり、損傷してしまうとどのような症状が出るのかについて紹介します。
なかなか他のパーツの故障時の特徴と似ていて判別は難しいのですが、
- 冷却液の減りが早くなる
- バイクを駐車すれば道路に冷却液がつく
- エンジンオイルに水が混じって白濁する
- なぜかエンジンオイルの量が増える
- カンカン、ガラガラというような異音がする
- 水温計の計測で水温が高くなる(オーバーヒートの前兆)
というようなところは起こることもあります。
このような症状を見れば不安になってくるかもしれませんが、ウォーターポンプ自体が故障することは実際にはまれです。
それよりも
- ゴムホースの劣化
- パッキン割れなどの損傷
というようなことが原因でウォーターポンプにまで冷却液が回らなくなるというほうがはるかに確率としては高いといえます。
ウォーターポンプが回っているかどうかを確認する方法とは?
故障の症状がやや曖昧で判断が難しいので、目で見てウォーターポンプの回転が正常かどくかを判断したいというようなこともあるかと思います。
カスタムなどをしたことがない人であれば水温計である程度は判断できますが、より確実に判断するのであれば
- ラジエターキャップを開ける
- エンジンをかける
- スナップする
ということで回っているかどうかは判断します。
ただしこの方法はしばらく停車させるなどしてエンジンが冷えた状態で絶対に行うようにしてください。
ウォーターポンプが故障すればバイクは20分も走っていることもできませんので、すぐに故障しているかどうかは水温計があればわかるはずです。
ウォーターポンプの交換費用はどの程度?
たかがウォーターポンプと思ってしまいがちですが、交換となるとかなり高額になります。
ウォーターポンプ単独であれば4万程度でまだ済むのですが、ホースの劣化などもあればその交換も行わないといけません。
そのため交換費用トータルで5万ほどとなることも珍しくありません。
とはいえウォーターポンプ回りの故障はエンジン自体の故障につながる緊急性の高いものですので、交換しないというような方法もありません。
ウォーターポンプとオーバーヒートの原因
実際にウォーターポンプが原因でオーバーヒートになることも多くはありません。
詳しくは下のページに解説していますが、他の原因があるほうが多いと思います。
ラジエター、フィンなどが特に原因としては多いので、原因をできるだけ正確に把握して対応していくようにしていきましょう。
<スポンサード リンク>