バイクではサーモスタットというパーツが使われていますが、その役割と故障時の症状などについて今回は解説したいと思います。
サーモスタットとは?その役割は?
サーモスタットについてまず説明をしますと
- サーモスタットは、エンジン冷却液の水路を自動で管理するバルブ装置を指す
- サーモスタットは固着といって動きが悪くなってしまうこともある
- サーモスタットの固着などによってオーバーヒートの原因となる
というようなパーツとなります。
「バイクの冷却液の点検、補充のタイミング!距離と時間から解説」
サーモスタットが正常かどうかを判断する方法
オーバーヒートになる前にサーモスタットが正常に作動しているかどうかチェックしたいときもありますが、この点検方法について説明します。
サーモスタットというのは故障すれば通常閉じっぱなし、開きっぱなしとなることがほとんどで、中途半端に開いたり閉じたりをしないです。
ですので閉じっぱなし、開きっぱなしでの症状を知っておくと大部分の故障を確認できるというようになります。
サーモスタットが閉じっぱなし
- 水温が上がっても暖房がきかない
- オーバーヒートの原因となる
サーモスタットが開きっぱなし
- エンジンが温まりにくくなる
- 暖機しても水温が上がらない
- 上がっても走行すれば水温がすぐに下がる
- オーバークールになる
オーバーヒートというのはすぐにエンジンを止めるということも必要で、通常深刻なダメージを残すこともなくはありません。
ただオーバークールというのはすぐにどうこうということはなく、そのままにして乗る時間が長いとエンジンに徐々にダメージが出てくるというようにいえます。
そのためサーモスタットが閉じっぱなしのほうがより緊急といえる危険性が高いというようになります。
サーモスタットを取り外して動作確認をする方法
サーモスタットを外せるという人の場合にはお湯を使って動作を確認できます。
水温によって開いたり、閉じたりと特定の動作をしますし、また固着していないかの確認も行います。
純正のサーモスタットが廃盤!どうすれば良い?
サーモスタットが廃盤になっていたということもしばしばありますが、サーモスタットというのは専用の機種を使っているバイクのほうがはるかに少ないです。
そのため別のバイクのものでも流用できることが多いはずです。
サーモスタットの確認をショップにしてもらって、形の合うものを取り寄せしてもらうと良いでしょう。
サーモスタットを外して走行しても問題ない?
何かバイクに不具合が出たときにサーモスタットが原因かどうかを確認したいということもあります。
このときにしばらくサーモスタットを外して走行して確認してもバイクが故障しないかということは気になるところです。
結論からいいますと季節によって違っていて
- 真夏
- 真冬
などでなければ長距離でなければそう故障したりもしないといっても良いのです。
ただ最近は地球温暖化の影響もあって9月や10月でも昔の真夏のような気温のときもあるので、無難にいくのであればサーモスタットを外さない状態でショップに持ち込むほうが良いと思います。
サーモスタットの交換時期は?工賃はどの程度?
サーモスタットはエンジンオイルのように定期的に交換するようなパーツではありません。
上のような開きっぱなし、閉じっぱなしといった症状が出てきたときに交換するというようなパーツとなります。
バルブということでイメージとしては劣化が早そうにも思うのですが、たいていのバイクでは交換しないまま廃車するというようなことが多いと思います。
ちなみにサーモスタット交換をするというときの工賃ですが、5000~6000円前後ということが多いかと思います。
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