バイクのエンジン内のパーツの1つであるピストンリングですが、交換ということもまれにあります。
今回はピストンリングについてよくある疑問についてまとめて解説したいと思います。
ピストンリングの交換時の症状とは?
通常ピストンリングというのはそう交換するものでもありません。
一度も交換しないで廃車したりするバイクも多いのではないかと思います。
その前提としてはエンジンオイルの定期的な交換などメンテナンスをしていればということがあります。
ピストンリング交換時の症状としては
- まずオイル下がり
- 次にオイル上がり
というような順番で出てきます。
まだオイル下がりではピストンリングだけが劣化していて交換しなければいけないとも断定はできません。
というのもシール類の破損といった原因も多いからです。
しかしオイル上がりではより高い確率でピストンリング交換が必要となるといえるでしょう。
- 排気ガスに白い煙が上がるようになる
- エンジンのパワーが落ちるようになる
- エンジンオイルが汚れる頻度が高くなる
- エンジンの音が変わるようになる
- 圧縮抜けが起きるようになる
- ブローバイの増加
というような症状はピストンリングの劣化と関係していることもあるといえます。
圧縮抜けでは始動性が悪くなり、出力の低下という現象も起きるようになります。
ピストンリングの交換時期はどの程度?
エンジンオイルのようにピストンリングの交換も定期的に走行距離、年数によって交換しなければいけないと考える人もいますが、実際にはそうではありません。
結論からいいますとエンジン回りが調子も良く、上のような症状も出ていないようであれば廃車まで交換することも必要ありません。
またピストンリング交換を予防するのであれば上でもいいましたようにエンジンオイル交換をはじめとしたメンテナンスをしっかりと規定通りにしていくことです。
エンジンオイルの交換をしないまま走るのはピストンリング以外のエンジンパーツの劣化早めて、終局的にはバイクの寿命を縮めることにもなります。
ピストンリングとエアクリーナーの清掃
ピストンリングを長持ちさせるにはエアクリーナの清掃も関係してきます。
乾式と湿式とで清掃するべき間隔は変わってきますが、下のページを元に定期的に清掃をしていくようにしてください。
ピストンリング交換とその他に合わせてやるべき修理
ピストンリング交換が実際に必要となれば単独でなくその他の作業や交換も合わせて行うようにします。
- シリンダー
- ピストン
このようなパーツの交換も合わせて行います。
逆にピストンリングを単独で交換しても、多くの場合に一緒に劣化しているシリンダーなどを放置すればあまり交換の意味もないといえます。
そのため費用も高額となりやすいといえます。
ピストンリング交換の費用、工賃の目安
ピストンリング交換では上のようにピストン交換なども合わせて行うので工賃は高くなることが多いです。
トータルで8万前後以上となってくることが多いと思います。
ちなみにピストンリングの交換だけであれば3万前後が相場の工賃となってきます。
ピストンリングとエンジンのオーバーホール
通常エンジンのオーバーホールということまで行う人はかなりまれです。
費用がかなりかかるので乗り換えするというように考える人のほうが多いからです。
オイル下がりが起きていればエンジンのオーバーホールを考えることもありますが、オーバーホールを本当にするべき症状というのはオイル下がり以外にもあります。
迷っている場合には上のページでオーバーホールを本当にするべき症状があるのかを確認してみてください。
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