バイクはしばしばエンジンがかからないというときもありますが、今回はその中でもセルは回るというケースについて解説をします。
セルは回るのにエンジンはかからないというときにはその原因はどのあたりの可能性が高いのか、またその対処法についても紹介します。
チョークとセルを回してもエンジンがかからない
まずバイクの初心者によくあるのが
- アクセルは閉じたまま
- チョークも引かない
というような状態でセルを回しているということです。
これはエンジンをかける方法が間違いですので、正しいエンジンのかけ方をすれば正常にかかるということはよくあります。
少し休憩をするとセルを回してもエンジンがかからない
自宅で夜ずっと駐車していると普通にセルでエンジンはかかるものの、ガソリンの給油後など小休止した後はセルでエンジンがかからないということもよくあります。
この根本的な原因は混合気が濃すぎるということが多いです。
そのため対処法というのは
- エアクリーナーの清掃
- スパークプラグの清掃
ということが必要となります。
清掃するまでの間の応急処置としては
- 始動時にキルスイッチを入れてガソリンを供給しない状態で十秒ほどセルを回す
- キルスイッチを戻してセルを回す
というような方法でエンジンをかけることです。
放置期間後にセルを回してもエンジンがかからない
冬眠や譲渡の後に放置期間が長いときにセルは回るもののエンジンがかからないというときもあります。
- バッテリーの劣化
- スパークプラグの劣化
- ガソリンの劣化による詰まり
- キャブレターの汚れ
などということは考えられます。
ガソリンが劣化してくれば詰まりを起こしてタンクからキャブレターまでに沈殿して詰まるようになります。
バッテリーなどを交換してもエンジンがかからないときにはタンクからキャブレターまでの清掃を行うと状態は良くなることが多いでしょう。
キックでエンジンをかけてエンジンがかからない
セルでエンジンがかからないのでキックを何度もしてエンジンをかけようとしたということも多いかもしれません。
何十回もキックしたというときにはその後セルを回してもエンジンがかからないようになるということもありますが、この原因としては混合気が濃くなってしまったことが原因になっていることが多いです。
エンジンにかぶりが出ていることも多いので、
- アクセルを全開にしてキックでエンジンをかける
- 空気をシリンダーに入れて乾かした後に、セルでエンジンをかけてかかるか点検する
というようにしていくと良いでしょう。
最初のアクセルを全開にすることで空気が入るので、混合気を薄くするようにできます。
その他のセルが回りエンジンがかからないときの原因とは?
その他にもセルは回るもののエンジンがかからないときの原因は存在します。
列挙しておきますと
- バッテリーが劣化してきている
- キャブレターが汚れている
- イグニッションコイルの劣化
- エアフィルターの劣化
- ワンウェイクラッチの摩耗
といったものがあります。
エンジンがかからないときにはバッテリー、プラグなどを疑い、新品に交換するなどを試します。
テスターなどがあれば使っても良いです。
それでもダメならキャブレター回りの原因を疑うというような流れになります。
プラグは安いので交換してしまっても出費は大きくないですが、バッテリーなどは費用もかかるので自信がなければはじめからバイクショップに持ち込み原因をはっきりと特定してからパーツ交換などをしていくほうが安くなることも多いはずです。
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