インジェクション車でしばらくバイクを放置しているとエンジンがかからないというようなことも起きてしまいます。
いくつかの箇所の点検をすればまた元のようにエンジンはかかるようになりますので、今回はその手順について解説をしていきます。
インジェクション車は放置してもエンジンはかかりやすい?
キャブレターの場合にはガソリンが大気に触れるので劣化してしまってしばらくすればエンジンがかからないというようになります。
ただインジェクションの場合にはガソリンをためておく場所がないので大気に触れないようになっていて、キャブレターよりも放置には強くもともとできています。
大気に触れないといってもやはり少しずつガソリンは劣化してきます。
そのため放置期間が長いとエンジンがかからないといったような不具合が出てくることはあります。
特に1年を超える放置期間ではエンジンがかからないといったようなことは起きてくることもあります。
インジェクション車の放置でエンジンがかからないを直す方法
インジェクション車で放置していてエンジンがかからない、かかりにくくなる原因のほとんどはインジェクションのノズルなどの詰まりです。
この詰まりを解消すれば基本的には問題なくなるはずです。
- 古く劣化したガソリンを可能な限り抜いてしまう
- その後インジェクションを分解して清掃してしまう
というようにしていきます。
インジェクションの清掃方法については下のページに解説していますので参考にして欲しいと思います。
インジェクション清掃ができない?どうすれば良い?
インジェクション清掃は自分でやってしまうという人もいますが、自分でできないときにはショップに持ち込みます。
ただショップの事情、あるいはインジェクションの状態で清掃で対処できないこともあります。
この場合には
- インジェクションのオーバーホール
- インジェクション自体の交換
を行います。
交換となると1本1万程度はかかってくるので、その他のパーツ交換も含めると10万近くしてくるということもあります。
インジェクション車の放置を点検するべき他のパーツ
ガソリンの劣化もあってガソリンの交換もしていくことは必要ですが、他にも劣化したパーツがあります。
- バッテリー
- エンジンオイル
- ガソリンタンク内に錆がないかの点検
エンジンオイルは走行距離がまったくなくても紫外線などで劣化していきます。
劣化したエンジンオイルのまま走っているとエンジンなどの致命的な故障を招くこともあるので、面倒に思わないで交換してください。
またガソリンを満タンにしていない状態で放置しているとタンク内に錆が出ることもしばしばあります。
たかが錆ですが、タンク内の錆がガソリンに含まれてバイク中に回ってしまって大きな不具合を起こすというようにもなってしまいます。
他にインジェクション車の放置で点検したほうが良いパーツとは?
他にも劣化している可能性のあるパーツもあります。
ここからはできれば劣化具合の点検をして欲しいパーツとなりますが、
- スパークプラグの焼け具合の点検、できれば交換
- スロットルバルブの清掃
- エアクリーナーの清掃
- 燃料ホースの劣化具合の点検
プラグなどもそう劣化していることは多くないかと思いますが、念のために点検しておいてください。
インジェクション車の正しい放置方法
とはいっても冬季などどうしても放置しなければいけないことも出てきます。
インジェクション車の不具合を起こしにくい放置方法ですが、
- バッテリーのマイナスのみ抜く
- ガソリンは満タンにして錆予防をする
- バイクが雨にかからないようにする
- 湿気のなるべく少ないところでバイクを保管する
- エンジンオイルもできれば新品に交換して放置する
エンジンオイルは放置期間中に不純物が沈殿してくることもあります。
そのため放置前に交換してしまうほうが不具合を起こしにくいといえます。
キャブレター車であればガソリンを抜くことも必要となりますが、インジェクション車はガソリン抜きは必要ないので多少放置もしやすくなります。
放置期間が半年以上など長くなるときには燃料コックもオフにしておいてください。
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