バイクは自然と錆びてくるパーツもあります。
錆は見た目は悪くなるので気になる人もいるかと思いますし、またバイクの調子が悪くなる箇所もあります。
今回はバイクの防錆対策によく出てくる箇所や話題を中心にまとめて解説したいと思います。
バイクのエンジンの防錆対策
バイクのエンジンについては海に近いエリアでは驚くほど早く進行します。
まずエンジンの防錆対策ですが、
- 洗車
- ワックス
というのが基本となります。
これだけの防錆対策もしておくとかなり効果があるはずですが、問題はその頻度となります。
海との距離や、ガレージの屋根などの状況にもよりますが、1ヶ月に1度というようなペースで行うと良いでしょう。
ちなみにワックスの液剤ですが、個人的にはワコーズ製のものもおすすめします。
さらに入念にエンジンの防錆対策がしたいときの方法
それでもエンジンが錆びてくることもありますが、よりエンジンの防錆対策を厳重にしたいときにおすすめするものとしてはシリコーンルビリカント(ワコーズ)です。
エンジンについては塗装されていたり、高温になるのでなかなか防錆対策として有効的なものがありませんが、ワコーズのものはかなりピカピカに保てるのでおすすめします。
タンクと防錆対策
乗る頻度の低いバイクでよく問題となるのがタンクの錆です。
定期的に乗るバイクであればタンクの錆は気にする必要もありませんが、冬季の長期保管、その他の事情による長期放置のバイクではタンクの錆が出てくることもあります。
ガソリンは長期保管していると中の水分が蒸発し、その水分がタンク内を錆びさせるようになります。
また一度錆びてしまうと錆の再発の可能性も高くなります。
ガソリンを満タンにしておくとタンク内に空間がなくなるので数ヶ月はこの水分が原因とした錆が起きません。
ただそれ以上となるとガソリン自体の変質もあるのでこのような防錆対策も行えません。
タンク内に水抜き剤を入れて防錆対策をする人もいるのですが、実際にはこの水抜き剤も完全でなくタンク内に錆が出てくることもあります。
そのため防錆のコーティングをするのが最も良い方法だといえます。
またタンク内が最悪錆びてしまったときの錆取りの方法は下のページに解説をしています。
マフラーの防錆対策
マフラーもよく錆びてくる箇所ですが、材質によって防錆対策は違ってきます。
- メッキ 磨くことが防錆対策になる
- ステンレス スチールウールなどで磨く
- シルバー 中性洗剤で洗う
手の脂もつくので脱脂も怠らないようにしておきましょう。
ただこのようにすることでマフラー外部の錆は防げるのですが、致命的な錆はマフラー内部のものです。
マフラーは消耗品ではあるのである程度錆びても仕方がないというように考えて、交換時期も視野に入れておいてください。
ワイヤーとボルトの防錆対策
ワイヤー、ボルトも錆びやすい箇所です。
ワイヤーはメンテナンスを定期的にしていれば注油するのでそう錆びることもありません。
注油の頻度が低いとエンジンオイルで防錆対策もできますが、まず洗車やメンテナンスの頻度を高めるほうが良いでしょう。
ボルトについてはメタルコンパウンド、スチールウールなどで磨くということを行うと防錆には良いでしょう。
シリコンスプレーに防錆効果はない?
防錆となるとシリコンスプレーを使っている人もいるかもしれませんが、防錆効果は期待できません。
- 潤滑
- 防水
- つや出し
といったところにしか効果はありません。
油分によって何もしないよりも防錆効果は多少あるとはいえ、錆対策を目的としたものではないと理解しておくと良いでしょう。
バイクの防錆対策の基本
防錆対策はバイクのパーツによっても違いがあり、また手間もかかるものです。
ただ防錆対策についてはシンプルに考えることもできます。
- 屋根付きの駐車場にして雨などが極力かからないようにする
- 雨の日には走らない
- 雨の日に走れば翌日などに洗車、ワックスをする
- 放置期間をなくして定期的にバイクに乗るようにする
- 洗車も1ヶ月に1回など定期的に行う
このようにすればかなり錆の対策は万全となります。
バイクの錆についてはメーカー側もかなり意識していて使う素材も神経を使っていますが、それでも今のところは錆を完全に防ぐことはできていません。
今後もメーカーの開発は続くと思いますが、今のところは錆びないバイクというのは可能性が低いので、ライダー全員にとって防錆対策というのは頭を悩ませるところとなります。
錆対策は定期的、日常的なメンテナンスしか今のところはありませんので、大変面倒ですが、継続するということが一番の対策といえるでしょう。
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