バイクのヘルメットにはJIS規格などの規格というものがあります。
いくつか規格はありますが、それぞれ評価方法が違うのでよくわからないという人も多いのではないでしょうか?
SG規格とは?
SG規格というのは製品安全協会がSG基準に適合していることを認証したことを示すものです。
SGマークがついていてその製品に欠陥があり、人身損害が発生して、欠陥と人身損害の間に因果関係があると認められる場合には、最高1億円までの賠償措置が講じられることもあるという内容となります。
JIS規格とは何が違うのか?
JISというのは日本工業規格を指していて、製品の安全性に特化した表示ではありません。
あくまでも工業標準化の促進を目的とした国家規格ということです。
PSCと公道での使用
SG規格に適合していれば道路交通法に沿っているということになります。
PSCマークというのは消費生活用製品安全法に沿っているということを認証するものです。
ちなみにPSCマークというのは製品安全協会が定めた安全基準に適合した製品という意味になります。
PSCマークがないヘルメットというのは
- 消費生活用製品安全法に違反している
- その結果、道路交通法にも違反している
というようにやや回りくどい違反となります。
PSCマークも安全上の基準を満たしているかどうかを示すものであり、PSCマークがないヘルメットは論外ともいえます。
PSCマークとSGマークが両方あるのが望ましいといえます。
輸入ヘルメットとPSCマーク
輸入ヘルメットではPSCマークもないものも多いのですが、厳密にいえば違反となります。
- OT アメリカ
- ECE ヨーロッパ
このようなマークがあれば現地であれば公道を走るのに必要なマークとなりますが、日本ではこのようなマークだけあっても装飾用にしかなりません。
安全上の問題もありえるのであまり使わないほうが良いといえます。
SNELL規格は最も安全なヘルメット?
SNELL規格というのは非常に厳しい規格で、スネル記念財団によるものです。
- 衝撃吸収
- 貫通試験
においては特に定評のある規格ですが、世界一厳しい規格といわれています。
ちなみに国際レースではこのSNELL規格を取得していないヘルメットでは出場できないようになっているものもあります。
国産メーカーでいいますとアライ、ショーエイなどはこのSNELL規格を満たしたものも多いので選びやすいと思います。
SNELL規格のヘルメットは高めであることが多いのですが、これはSGやPSCにもいえることです。
さまざまな試験を受け手マークがつくのでどうしてもその分高くなりますが、安全には代えられないということで我慢するようにしてください。
PSC、SGマークと警察の対応
事故や検問など警察に捕まることもありますが、ほとんどは警察はヘルメットのマークについては確認しないようになっています。
そのためヘルメットでもPSC、SGマークの有無で止めるということもないでしょう。
しかしPSCマークなどがなければ道路交通法違反ではありますし、仮にヘルメットが原因となるような事故などがあれば保険関係の民事で不利となることもあります。
また内より自分の頭を守るという意味でマークの有無によって購入を決めるということは非常に重要といえます。
どのマークがあるヘルメットを着用するべき?
いくつかマークがあるのでややこしいですが、SGとPSCというのは安全基準でいえばほぼ同等ですので、最低でもこのSGとPSCのどちらかがついたヘルメットにするべきとなります。
事故を起こしたときに頭への障害を考えるのであればSNELL規格のものを強く推奨します。
<スポンサード リンク>