ステーターコイルが故障すればどのような症状が出るのかなどよくわからないという人も多いのではないでしょうか?
今回はステーターコイルの故障やその点検方法などについて解説をします。
ステーターコイル故障の原因
ステーターコイルはいきなり全部が故障することは少ないです。
1つ、2つなど単体で徐々に故障してくるということがほとんどですが、その故障の原因というのは
- ほとんどが経年劣化
- ひび割れする
- ショートする
- 断線してしまう
というような現象が起きて故障するようになります。
ある程度は走行距離や経過時間に比例して故障するようになってくるパーツといえます。
ステーターコイル故障時の症状
ではステーターコイルが故障したときの症状にはどのようなものがあるでしょうか?
ステーターコイルというのは発電機の外側にあるコイルで、出力用となりますので故障すれば下のような症状が出てくるようになります。
- エンストがよく起きるようになる
- 電圧が低下する
- メーター表示が消えることもある
- バッテリー上がりが出てくる
- プラグの火花が弱くなる
- 低回転時の充電不良
ステーターコイルの故障ではこのような症状が出てくるのですが、他に故障時に似た現象を出すパーツもあります。
- ジェネレーター
- レギュレーター
というようなところですが、どのパーツが故障しているのか特定するのはテスターを使う必要があります。
確実に故障したパーツを特定し交換するにはテスターがなければバイクショップに行くほうが安く修理できます。
ステーターコイルの点検方法
ステーターコイルのテスターを使った点検方法を紹介しておきます。
- ステーターコイルのカプラ、端子を外す
- 各端子間に導通があるか調べる
- さらに各端子間とボディが絶縁されているか点検する
このようにすることでステーターコイルが生きているかどうかを点検します。
ステーターコイルの交換
ステーターコイルの故障では交換することで修理しますが、ステーターコイル単体の工賃はそこまで高くありません。
しかし上でもいいましたがステーターコイルかその周辺のパーツの故障なのか特定することができないこともあります。
テスターで計測してもわからないこともあり、バイクショップに持っていっても他の複数のパーツと一括交換をすすめられることもよくあります。
そのため工賃は高めになることもあります。
ステーターコイルの交換時期の目安
ステーターコイルというのはメーカー、車種によってかなり故障するタイミングにずれがあります。
あるメーカーのバイクのステーターコイルが故障しやすいというのは有名な話ですが(メーカー名はあえて明かしませんが)、そのようなメーカーでなくても3万キロの走行距離までに故障することもしばしばあります。
難しいですが、平均すれば3万キロ前後で故障して交換しているパーツといっても良いかもしれません。
ステーターコイルの巻き直しでのポイント
ステーターコイルの巻き直しをするという人もいるかもしれませんが、単純に巻き直しをしても機能しないこともあります。
- 普通の銅線でなく絶縁物をコーティングしてあるエナメル線を使うようにする
- 巻く方向にも注意しなければいけない
- 巻くときに傷をつけてもショートしてしまう
- コイルの巻きなおし後に高周波ワニス処理も行うことが必要
このステーターコイルの巻き直しは時間と根気が必要な作業となりますが、手先が器用でなければヤフオクでも入手できます。
巻き直しの業者が出品しているものを購入しても機能します。
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