バイクでポート加工や研磨をしようというように考える人もいるかと思います。
ポート研磨や加工には意外と時間もかかりますが、その割に効果はどの程度あるのでしょうか?
労力にポート研磨が合うのかどうかについて今回は解説したいと思います。
ポート研磨に効果はあるのか?
一般的にポート研磨や加工といえばパワーを上げるという効果を狙うものです。
しかし単純にポート加工だけしてもパワーが劇的に上がるというほどでもありません。
NAエンジンのバイクでポート研磨に効果はある?
NA(自然吸気エンジン)ではポート研磨をしてもほぼ効果は感じないと思います。
ポート研磨だけするのであれば高回転時のフィーリングが多少良くなる程度でしか体感ではわからないという程度だといえます。
ポート研磨で確実に効果を出すには
- カムの交換
- ヘッドの面研
も行っていうほうがまず良いといえます。
2ストと4ストでのポート研磨の効果の違い
ポート加工では2ストのほうが効果は体感しやすいといえます。
4ストではカムやヘッドの処置までしなければそう効果も出てこないと思います。
たとえば原付でポート加工をうまくできれば最高速10キロほど上がるような効果が出てくることもあります。
鏡面仕上げのポート研磨はかえって効果がなくなる?
昔は鏡面仕上げのポート研磨もよく行われていましたが、最近は鏡面をしないほうが良いというのが流れです。
つるつるになることでかえって
- 吸気流速が落ちる
- 低回転でのトルクがスカスカするようになる
というようなデメリットが出ることがわかったからです。
鏡面では空気抵抗がかえって上がってしまうので大きめのバリを残すというように加工します。
ポート加工の仕方
ポート加工の仕方ですが、
IN側のポート
- 研磨というよりもバリやマニホールドとのズレをなくす程度にする
EX側のポート
- ポート研磨とタコ足、マフラー交換を一体で仕上げる
というようにメリハリをつけると良いでしょう。
ポート研磨のデメリットとは?
ポート研磨ではデメリットもあります。
- 燃費が悪くなる
- プラグの寿命が短くなる
- 排気が多くなり臭いがきつくなる
- 耐久性がなくなる
パワーが上がる反作用の現象が出てくるということになります。
ポート研磨に失敗することもある?ポート研磨の必要性とは?
ポート研磨に興味を持つ人もいるかもしれませんが、シビアな作業であまり詳しくないと失敗してしまうこともよくあります。
パワーが上がるどころか、逆にパワーダウンすることもありますし、しかもポート研磨の燃費の悪化といったデメリットだけ出てくるというようなこともあります。
もともとポート研磨というのはシビアなレース走行を想定して行われたものですが、普通にバイクに乗るだけであればまず必要性はない作業といえます。
特にバイクに詳しくない人は自分で研磨するのはトラブルの元ですのでまずやめてほしいと思います。
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