ウエイトローラーは異音が出てきたり、摩耗したりということで交換や修理する必要が出てくることもあります。
ウエイトローラーの修理費用はそこそこするのですが、異常と交換について解説したいと思います。
ウエイトローラーから異音が！その原因とは？
ウエイトローラーの異音にはいくつか原因が考えられます。
- ドライブベルトの摩耗
- ウエイトローラーの摩耗
- スライドピースの摩耗
- ウエイトローラー交換時の組み付けの不備
ウエイトローラーの異音というのは他のパーツからの異音と判断しにくく、よく混同してしまうこともあります。
他にもクラッチ、ギア、ブレーキからも似たような異音がするのでそれぞれ点検していくことでウエイトローラーが異音の原因ではないというように判断することもできます。
ウエイトローラーの交換時期の目安は？寿命はどの程度？
ウエイトローラーというのは走行距離でいいますと1～2万キロあたりで交換する時期が来ることも多いです。
その大半の原因はウエイトローラーの摩耗になってくると思います。
合わせてVベルト交換も行うこともよくあります。
Vベルトの寿命は？突然切れる？
ウエイトローラーとともにVベルトの摩耗も関連してくる箇所です。
摩耗を放置しているとVベルトも切れるということもあります。
素材としては合成ゴムになりますが、摩耗することで熱などに耐えられなくなり突然切れるということもあります。
Vベルトが切れてもすぐにバイクを止めて、ショップまで持ち込めばそこまで深刻な事態とはなりませんが、
- 最高速が落ちてくる
- 変速で滑る
- 加速が悪くなる
というような症状を感じれば交換していくと切れるということまで達しないことが多いです。
ウエイトローラーを交換しないで走ればどうなるのか？
ウエイトローラーの交換費用などがネックになって交換時期のタイミングがきてもなかなか交換できないということもあります。
もしそのまま交換しないで走ればどのような不具合が出てくるのかですが、
- スムーズな変速ができないようになる
- ウエイトローラーの摩耗がひどくなれば加速が悪くなり、最高速が落ちてくる
- ウエイトローラー周辺のパーツの異常が出てくる
ウエイトローラーの摩耗が少しひどい程度であれば変速がスムーズに行えないという程度しか症状としては出てきません。
しかし長く放置して走っていればウエイトローラーの交換だけで済まないようになり、他のパーツの交換も必要となり修理費がより高額になってくることもあるというようになります。
ウエイトローラー交換時のグリスアップ
ウエイトローラーやプーリー交換時にはグリスアップしますが、このグリスについても悩む人もいるかと思います。
- 特にグリスの種類については気にする必要もない
- ただし飛び散らないように塗った後に簡単にふき取ることが必要
モリブデングリス、リチウムグリス、ウレアグリス、シリコングリスなどのグリスでも問題ありません。
しばしばウエイトローラー専用のグリスもありますが、効果が違うというよりも飛び散りを防止した成分になっているというものであることが多いです。
そのため専用のグリスでなくても飛び散らないように簡単にふき取れば効果は同じとなります。
またグリスする箇所ですが、
- プーリーボスにはグリスを塗ってはいけない（ベルトのスリップにつながる）
- クランクシャフトにもグリスは塗らない
- ランプレートのガイド部も少量を塗り伸ばす程度にする
- ウエイトローラーも転がるときに接触する箇所にだけグリスを塗る
というようになります。
ウエイトローラー交換の費用、工賃の目安
ウエイトローラー交換は状態によっては予想を超える金額となってくることもあります。
ウエイトローラーはベルトと一緒に交換してしまうこともありますが、15000円程度の工賃となってくるでしょう。
ウエイトローラーなどはパーツ代としては安いのですが、作業時間が多少かかるので工賃が高めというようにいえます。
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