バイクのエンジンへのダメージを減らすという意味から暖機運転してから走行をスタートさせるという人は多いかもしれません。

しかしエンジンはそれで安全なわけですが、朝が早い時間などでは特に近所に迷惑と感じられてしまうこともあります。

地方で付近に家が少ないときには問題ないのですが、都会ではそうもいきません。

暖機運転で近所迷惑の度合いをどのように減らせば良いのかについて解説をします。

 

暖機運転でうるさい!その主な原因とは?

 

暖機運転で近所にうるさいと思われてしまうのは、自宅や自宅のガレージなどで比較的長い時間アイドリングするというときだと思います。

暖機運転をアイドリングと勘違いしてしまっている人が多いのですが、アイドリングといえるほどの停車したような時間は暖機運転には必要ありません。

むしろ暖機運転というのは速度を落としてゆっくりと走るという時間のほうが長いのです。

 

暖機運転はうるさくない?その本当の目的とは?

 

暖機運転というのは古い車種に特に必要となるわけですが、最近のバイクは性能が良くなっているのでその必要性も減ってはきています。

 

  • 暖機することでガソリン噴射時の霧化がうまくいくようにして、エンジンの安定化を図る
  • シリンダーとピストンの隙間を暖機してなくし、圧縮漏れが起きないようにする
  • 暖機することでエンジンオイルがエンジン全体に行き渡るのを待つ

 

最近のバイクでも暖機が必要という理由は主に3つめのエンジンオイルが回るまで待つという意味です。

しかしそのエンジンオイルが回るのもせいぜい数十秒もあれば十分です。

近所にうるさいと思われる人は暖機運転として数分もアイドリングして停車させていることが多いかもしれませんが、本来そのような時間は無駄ですし、かえってバイクにも良くないのです。

 

うるさくない正しい暖機運転の方法とは?

 

では暖機運転はどのようにすれば良いのかについて説明をします。

 

  • チョークを引いて始動し少しずつ戻す(完全に戻す必要はない)
  • スムーズにローギアにシフトできるエンジン回転数ぐらいで落ち着くのを待つ
  • またはアイドリングが安定するまで待つ
  • その後走り始める
  • 2~3分は急発進をせず、また速度も落とした状態でゆっくりと走る

 

というような感じになります。

これを見ればわかりますように暖機運転とは時間とすればゆっくりとした速度で走る時間のほうが長いことになります。

アイドリングの時間は1分に満たないのでうるさいと印象されることもあまりないです。

 

冬の暖機運転がうるさくなるのは仕方がない?

 

特に気温の下がる冬は暖機運転を長めにすることは仕方がないというようにも思っている人は多いかもしれません。

しかし真冬でも特に長い暖機運転をしなければいけないのは最低でもマイナス10度を下回るような地域です。

日本ではそこまでの気温になる地域もあまりないかもしれませんので、一般的な住宅街であれば長時間アイドリングしなければいけないということもやはりないのです。

上でもいいましたがチョークを引いた後にアイドリングが安定すれば、あとはゆっくりと走れば良いのは真冬でも同じです。

実際にアイドリングが安定するまでの時間の長さは夏と比較してもそう長くなることもないでしょうし、近所にうるさいと思われるように長い時間も必要ないかと思います。

 

暖機運転がうるさいと注意されたときの対策

 

とはいえ暖機運転をしていてうるさいと指摘されることもあります。

このような場合にはどのようにすれば良いのかですが、

 

  • 正しい暖機運転をしてアイドリングの時間を短くする
  • エンジンをかけないまま大通りに出て、そこで暖機運転をしてゆっくりと走行をスタートさせる
  • 車検のないバイクであれば静かなマフラーに交換する

 

このようにしていくとかなりうるさいと思われることは少ないなるはずです。

ひょっとすれば警察に通報するというようにいわれてしまうかもしれませんが、警察は刑事問題が専門です。

そのため改造車であったり、違法マフラーでないと警察から口頭注意で済むわけですが、これが慣れていないと結構プレッシャーになってくるものでもあります。

できる範囲で暖機運転の音の対策はしていくようにしましょう。

 

暖機運転?ふかす音がうるさい

 

逆に近所の人からすればエンジンをふかす音がうるさいと感じることが多いかもしれませんが、ふかすというのは上を見てもわかりますように暖機運転でもないということです。

エンジンをふかす音がうるさいというときにはやむを得ないアイドリングでなく、自分が楽しむために迷惑を顧みないでふかしているというようにいえます。

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