バイクのラジエターはバイクの前面のほうについている機種が多いのですが、風を入れて冷却液を冷やすという重要な役割を果たしています。

ラジエターは走行距離や経過時間が増えることで自然に汚れていくものですが、これによって風を取り込めないようになったり、風の量が減るというようになります。

そのため定期的にラジエターを掃除するようにしましょう。

 

バイクのラジエターを掃除しないとどうなるのか?

 

バイクのラジエターは走行距離、経過時間などによって汚れや虫が付着してしまうこともあります。

ラジエターは冷却液を冷やす役割がありますが、この冷却液はエンジン周りを冷やす役割をさらに持ちます。

つまりラジエターに汚れが付着したまま乗り続けると風の量が減り、エンジン周りが冷まされないようになります。

その結果としてよくあるのはオーバーヒートです。

ラジエターについてはメーカーのデータやテストもありますが、およそ30%以上の通気能力を失うとオーバーヒートになりやすいといわれています。

 

バイクのラジエターの掃除はどのタイミングや間隔でするべきか?

 

ラジエターの掃除として最もやりやすいのは洗車のタイミングで一緒に掃除してしまうということではないでしょうか?

ラジエターの掃除についてパーツの柔らかさから他の箇所のような洗い方はできませんが、掃除という意味では同じです。

ですので1ヶ月に1度など洗車をするタイミングで一緒にラジエターも掃除してしまうようにしましょう。

 

ラジエターの掃除の仕方

 

ラジエターの汚れが頑固なときもありますが、表面が繊細で意外と壊れてしまいやすいパーツです。

ラジエターの掃除の仕方としては

 

  • バイクの前面方向からあまり強すぎない水圧で水をかけて流す
  • 水だけで落ちない汚れは柔らかめのナイロンブラシで軽くこする

 

というようにしていきます。

注意としては

 

  • バイクの後方方向から水をかけないこと
  • 高圧洗浄機など水圧の高すぎるものでラジエターを掃除しないこと
  • あまり力を入れすぎずにラジエターをブラシでこすること

 

です。

ラジエターの表面はアルミニウムの合金でできていますので、金属の中では比較的柔らかいといえます。

また掃除のときにラジエターの表面が虫との衝突などで壊れていることを見つけることもあります。

少しであれば問題ありませんが、表面の30%ほどの面積が壊れてしまうとその本来の機能を果たせないので、交換をしたほうが良いということを覚えておうて欲しいと思います。

 

ラジエターキャップの点検

 

ラジエターの掃除とともにラジエターキャップの点検も簡単に行うとなお良いでしょう。

ラジエターキャップも劣化してくることもありますが、キャップの不具合で冷却液が急激に減るようになることもあります。

特に冷却液の減りが早いと感じるときにはこのラジエターキャップの劣化を疑うのも1つの方法です。

ラジエターキャップの点検は下のように行います。

 

  • エンジンが熱いときはやけどするので、冷えた後にラジエターキャップを外す
  • キャップはネジを外すタイプもある
  • ラジエターキャップにはスプリングがついているのでそのスプリングのヘタリがないかを点検
  • スプリングに問題なければキャップを閉める

 

ラジエターのこのスプリングはラジエター内の圧力を調整していますが、スプリングの劣化によって適度な圧力を維持できないようになって冷却液の減りが早くなるというようになります。

 

ラジエターのファンが回らない!バイクにどのような不具合が出る?

 

ラジエターの後ろにはファンもついていることが確認できると思います。

このファンも常時回るものではありませんが、エンジンが一定の温度になったときに回るように設定されていて、このファンの役割によってオーバーヒートを防ぐようになっています。

オーバーヒートがよく出るようになればこのラジエターの後ろのファンの動作がおかしいというのも1つの着眼点になってきます。

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