マフラーといえばフルエキゾーストマフラーが有名ですが、スリップオンマフラーというものも耳にすることもあります。
スリップオンマフラーのほうが良いのではないかということで交換を検討している人もいるかもしれませんが、今回はその効果について解説したいと思います。
スリップオンマフラーとは?
スリップオンマフラーと聞いてもピンと来ない人もいるかもしれませんので、簡単に説明しておきますと
- 脱着が簡単なマフラーのこと
- 紐なしのコインロファーシューズを指すこともある
- エンジン部分から出ているパイプがない
- サイレンサー部分だけのスリップオンやサイレンサーにパイプがついたものもある
- 脱着が簡単なのでカスタムしたい人には向いている
値段としてはフルエキのほうが高いことが多いと思います。
また脱着の難易度からもフルエキの工賃のほうが高いことが多いはずです。
スリップオンマフラー交換でパワーは上がる?
フルエキも排気ガス規制が強くなったので、パワーを大幅に上げることは最近難しくなってきています。
最近の車種ではスリップオンマフラーに交換したことでパワーが上がるというような効果を感じることも少ないと思います。
- 多くは気分的にパワーが上がったというようにいっている人が多い
- シャシダイなどで測ってもパワーが上がることは少ない
ということでスリップオンマフラーに交換して効果の出るバイクは減ってきているといって良いです。
周囲の人で効果を口にしている人もいるかもしれませんが、その多くは気のせいといったところです。
純正のマフラーの状態が悪くてスリップオンマフラーに交換して効果が出たということはあるかもしれませんが、それ以外では交換するほどでもないといえます。
スリップオンマフラーの本当の効果とは?
スリップオンマフラーといえばパワーが上がるかどうかということがまず気になる人は多いかもしれませんが、交換して真っ先に効果が出てくるのは軽量化にあります。
もちろん材質にもよりますが、バイクの軽量化をしなければいけない人だけが導入するべきマフラーといっても良いでしょう。
スリップオンマフラーへの交換で効果ともいえない変化とは?
バイクの機能的には上のようになりますが、この他にもスリップオンマフラーへの交換で起きる変化はあります。
- エンジンフィーリングが変わる
- 音が変わる
などです。
このあたりにこだわるときにはスリップオンマフラーへの交換も意味があるかもしれません。
スリップオンマフラーにバッフルはついている?
スリップオンマフラーを購入すれば必ずバッフルがついているというわけでもありません。
購入時にバッフルの有無は確認して購入するようにしてください。
スリップオンマフラーに交換すればキャブレターの設定変更も必要?
スリップオンマフラーに交換すれば
- キャブレターの設定変更
- エアクリーナー交換
しなければいけないと考える人もいるかもしれません。
ただテスト走行してみると意外とそのままで問題なく走れることも多いです。
すべてを変更しようとすればかなり大変なのですが、意外と何もしなくても問題なくスリップオンマフラー交換ができる車種が多いかもしれません。
スリップオンマフラーと消音
スリップオンマフラーに交換して排気音が大きくなるということもあります。
- マフラーとエキパイのつなぎ目にバッフルをかませて径を絞り、音漏れを少なくする
- インナーサイレンサーはボルト止めで一部溶接する
- リューターなどで溶接部を削って外し、消音材を巻き直す
- インナーバッフルのパイプの長さをのばして消音材を長くする
スリップオンマフラーの音が大きいというときにはこのような方法で消音効果が出るはずです。
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