スリップオンマフラーは音や外観の変化には優れた機能を果たしますが、交換を自分でしたときに排気漏れなど障害が出てくることもあります。

今回は主にはじめてスリップオンマフラーの交換を自分で行ったときに出てくる疑問についてまとめて解説したいと思います。

 

結合部からの排気漏れは危険?

 

スリップオンマフラーを交換したときに結合部から排気漏れを起こすことがあります。

このような状態となると何か危険性があるのではないかというように考える人も多いのですが、基本的には危険性はないといって良いです。

あえて危険性を指摘すれば排気漏れを起こしている箇所にカウルがあるというときは良くないというようにいえます。

 

結合部からの排気漏れを放置すればどうなる?

 

排気漏れをなかなか直せないというときには放置しようかと考えることもありますが、放置すればどうなるのか不安な人もいるかもしれません。

 

  • 結合部付近が煤で汚れてきて、ひどくなると一見して排気漏れがあるとわかるようにまでなる
  • 排気漏れの量が多くなればO2センサーの計測が正常にできなくなる

 

というようなことも考えられます。

 

スリップオンマフラーの交換では液体ガスケットは必ず使用しないといけない?

 

液体ガスケットは使わなくても良いこともあります。

 

  • 差し込み口があまりにガバガバなとき
  • 少しでも排気漏れが起きれば嫌に感じるとき

 

このようでなければ特に液体ガスケットは使わなくても良いでしょう。

少々の排気漏れは問題にならないことも多いのです。

 

液体ガスケットの塗り方

 

あまり液体ガスケットを使う頻度は多くありませんが、念のために使うというときには汚く見えないように塗るほうが良いと思います。

 

  • 結合部のエキパイ側表面に均一に塗ってからサイレンサーを装着する
  • 装着後にはみ出た液体ガスケットは拭き取る
  • タイプによっては乾くまで待つものもあるので説明書に従うこと

 

結合部の外側に塗ると汚くなることも多いので、内側に塗るようにします。

 

結合部から水が?水蒸気は放置しておいても良い?

 

排気ガスとともに水や水蒸気が結合部から漏れてくるようなこともあります。

 

  • スリップオンマフラーがしっかりと締まっていない
  • リベット穴から水が漏れている
  • 水抜き穴から漏れた水が結合部まで到達しているだけ

 

バイクというのはかなり水分が出てくるもので、たいていは問題ありません。

水分というのは水抜き穴から出るように設計されているので、それが流れてきているだけであれば通常問題は起きません。

またリベット穴から水が漏れてくるということもありますが、マフラーのタイプによってはリベット穴が水抜きの役割を果たすようなものもあって、これは当然異常ではありません。

水分でやっかいなのはマフラー内に水分がたまり、マフラーが腐食してくることです。

水分が外に出てくるのは問題ないのですが、内部にたまるのを避けるようにしてください。

水分が気になるときには排気漏れがひどくなければ液体ガスケットをあえて使わないという選択肢もあります。

 

液体ガスケットでマフラーをつけても外れる?

 

スリップオンマフラーを液体ガスケットも使って固定した後に音が大きいなどの理由で元に戻すというようなこともあります。

このときに液体ガスケットで固まっているのでマフラーが取れないのではというような人もいますが、液体ガスケットはゴムのようなものなのでやや力を入れれば意外と簡単に取ることはできます。

どうしてもきれいに取りたいときにはガスケットリムーバーを使うときれいにはがれるようになります。

そのため廃棄ガスの漏れが気になるのであれば液体ガスケットを後のことを心配せずに使っても問題ないというようにいえます。

 

スリップオンマフラーの消音化をしたい

 

スリップオンマフラーでも消音をしたいということもあります。

この場合には4つの方法が考えられますが、詳しくは下のページで解説しています。

 

スリップオンマフラーの4つの効果とは?

 

またそもそも自分の考えるスリップオンマフラー交換の効果が本当にあるのかもこのページで確認した上で交換してみて欲しいと思います。

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