バイクにとって渋滞というのは天敵の1つでもあります。
疲れるということもありますが、車体にとってもオーバーヒートの可能性もあります。
バイクは長距離を走るときには特に渋滞を回避するということを考えていく必要があるといって良いでしょう。
バイクは車よりも渋滞中に疲れやすい?
渋滞をまだあまり知らないという人のために紹介しますが、渋滞中はバイクは車よりも疲れやすいといって良いです。
- 足で車体を支える時間が長くなる
- バイクの運転中は渋滞中も含めて頭や目を意外と使わされる
- 腰が痛くなりやすい
- 夏はかなり暑く熱中症にもなりえる
車高の高いオフロードでは特に足が渋滞中に疲れやすいのではとイメージされがちですが、スクーターなどでも逆に足を縮めるようになるのでそう疲れ方に違いはないといっても良いかもしれません。
結論からいいますと渋滞中も車と同等以上にバイクも疲れると思っておいて良いでしょう。
夏場の渋滞にはオーバーヒートに要注意
夏というのはもともと気温が高いのでバイクには良くありません。
さらに空冷エンジンのバイクでは水冷エンジンよりも渋滞中はオーバーヒートの可能性が高くなります。
- 発進、加速時にカリカリ、コロコロというような異音がする
- 金属の焦げたような臭いがしてくる
- 停車時に爆発音がする
- アイドリングが不安定で、エンストする
このようなものはオーバーヒートの前兆といって良いです。
渋滞によるオーバーヒートでは難しいのですが、エンジンを止めて冷えるのを待つしか方法はありません。
渋滞の道路を走ることが必要なときにはエンジンオイルの点検などでエンジンが高温になりすぎるのを極力予防するようにしましょう。
渋滞でのすり抜けとその違法性
よく渋滞していると車の左側などをすり抜けするバイクを見かけます。
このようなときにはたとえば車との接触や事故の可能性もあるわけですが、法律的には違法となりますので、過失割合は圧倒的にバイクに不利となります。
正確にいいますとバイクのすり抜け自体を違法と定める法律、条文というのはないのですがその他の規定によって違法とされることがかなり多いということです。
- 停止している車両との安全な間隔が取れないことが違法
- 信号での渋滞でバイクが先頭に出たときに停止線を超えれば信号無視に当たる
- 停止線の手前であってもすり抜けして先頭車両の前に出れば割り込み禁止に当たる
というように何かの違法性は問われることが非常に多いとなります。
もちろん高速道路などでは車から事情によって人が出ていることもあり、ひいてしまうこともありますので渋滞でもすり抜けは非常に危険な行為でもあるわけです。
バイクのすり抜けについては下のページに詳しく解説しています。
「え?バイクのすり抜けは違法でない?捕まる本当の理由とは?」
バイクの渋滞すり抜けと捕まるパターン
高速道路などですり抜けをしていくとよくあるのが路側帯にパトカーが止まっていて、そこで捕まるというパターンです。
バイクだけでなく車も走行禁止の路側帯を走る車もいますが、同じようなパターンで捕まるケースが多いです。
渋滞での走行車線側でのすり抜けと法律
渋滞のすり抜けでは車の左側だけでなく右側から行うバイクもあります。
この場合は法律的に車線変更となり、ウインカーの出すタイミングが遅れることが多いのでやはり違法とされることもあります。
警察次第なところもありますが、渋滞ではいろいろな法律の規定に抵触してしまいやすいということがいえます。
バイクでの渋滞回避の方法
渋滞回避にはいくつかの方法があります。
- よく渋滞している道路を走らないといけないときには渋滞しない時間に通過してしまう
- なるべく国道を避ける
- カーナビで裏道のチェックをしつつ走る
- 大型連休など渋滞しやすい時期には交通量の少ない道路を選択する
- 大型連休には長距離移動をしない(可能なら時期をずらす)
- 市街地などでは高速道路を使う
- 定番の観光地にはなるべく行かない
このようにできれば長距離のツーリングなどでも渋滞をかなりの確率で避けることができるようになります。
渋滞しやすい道路では早い時間に走って(たとえば早朝など)その渋滞ポイントを通過してしまうというような工夫も必要となります。
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