コーナリングではあまりフロントブレーキをかけることはないかと思います。
通常リアブレーキはかける人はいますが、フロントブレーキは危険なこともあるのでできるだけ使用しないようにしていきましょう。
コーナリングとフロントブレーキの危険性
コーナリングではあまりフロントブレーキはかけないということですが、その理由としては
- 前輪ロックが起きれば事故になるため
- コーナーに入る前に十分な減速ができていればフロントブレーキは必要ないため
- コーナリング中にフロントブレーキを使うと車体が立ち上がってしまうため(対向車に近づき接触の危険性が増す)
というようなものなどがあります。
特に前輪ロックが起きれば死亡事故につながることもあるのでなるべく使わないようにしていきましょう。
コーナリング中にフロントブレーキを使ってはいけない理由とは?
フロントブレーキとリアブレーキではたしかにバイクを減速させるという意味では役割に違いはありません。
しかしバイクに加わる力が違うためにリアブレーキのほうがコーナリング中には適しているというようにいえます。
- フロントブレーキ フロントフォークを沈める
- リアブレーキ 姿勢を安定させて減速する
コーナリング中には直進時よりも転倒リスクが増すわけですが、遠心力や姿勢の変化が大きな要因です。
フロントフォークを沈めて減速するフロントブレーキでは姿勢の変化が起きるので、コーナリングには使わないほうが良いということです。
コーナリングとフロントブレーキを使わない正しい目線
ブレーキ操作も反射的に使うようなところもあってコーナリングであまりフロントブレーキを使わないほうが良いとわかっていても使ってしまうという人もいるかもしれません。
この場合には目線などいくつかの誤りもあることが多いです。
- センターラインを見ずに進行方向を見るようにする
- コーナリング中は対向車にあまり近い箇所は走らないようにする
- 見通しの良くないコーナー手前では十分に減速して入る
このようにすればフロントブレーキを無意識に使ってしまうことを少しは避けることができるようになるかと思います。
コーナリングとバイクのABS
2018年に義務化されるABSですが、コーナリング中にどうしてもフロントブレーキを使ってしまう人にとってはこのABSは効果を発揮すると思います。
ABSというのは、急ブレーキ時でもタイヤロックを防ぎ制動を安定させる装置を指します。
初期搭載されていないバイクでも後付けできるので、コーナリング中にタイヤロックしてしまうのが怖いときにはつけても良いと思います。
ただABS搭載車でも制動距離が伸びてしまうこともあるので、コーナリング前に十分な減速はその後も必要となってきます。
コーナリングでの正しいブレーキの使い方
コーナリングで事故などを防ぐには大原則としてコーナーに入る前の直線の時点で十分な減速をしておくことです。
これだけで本当はかなりの事故を減らすことができます。
- 緩いカーブであればアクセルを戻すだけ、軽くリアブレーキをかけるだけでコーナリングができる
- 深いカーブであればリアブレーキをかけて、さらにシフトダウンも行う
なるべくコーナリングではブレーキを使わないということですが、使う場合にはリアブレーキを使います。
シフトダウンを多用してしまう人もいるかもしれませんが、バイクでは補助の役割dってエンジンブレーキをメインのブレーキにしてはいけません。
コーナリングで減速していくので、その速度に合ったシフトに合わせるという意味でシフトチェンジをするというように考えていきます。
またコーナリングでは目線や位置取りも重要です。
アウト・イン・アウトとよくいわれますが、コーナーのアウト(外側)から入り、コーナーの頂点でイン(内側)をかすめて、再びコーナーのアウト(外側)へ抜けていくというコーナリングを指します。
目線についてもできるだけ進行方向を見て、遠くに持っていきます。
この目線が近くなったりすれば車体の安定感を損なう可能性は高くなります。
特にコーナリングに苦手意識、怖さを感じている人は目線が近いところになりがちなので、自身の目線を確認してみてください。
<スポンサード リンク>