バイクでの右左折、コーナリングでハンドルが切れ込みすぎるということを何となく感じる人は多いかもしれません。
このようなときに意外と多いのがタイヤの空気圧と関係しているということです。
今回はハンドルの切れ込みと空気圧について解説をします。
ハンドルが切れ込みすぎる現象
ひどい場合には右左折などからハンドルの切れ込みを感じるようになりますが、
- 普通に右左折するだけでハンドルが勝手に切れ込むような感覚がある
- リアが滑るような感じがする
このような感覚があるというときにはいくつかの原因が考えられます。
タイヤの空気圧とハンドルの切れ込み
まず点検したいのはタイヤの空気圧が適性でなく、タイヤの空気圧が低いということです。
タイヤの空気圧が十分でないとハンドルが切れ込むような感覚をしてきます。
空気圧を最近調整したというようなこともあるかもしれませんが、冬などはすぐに空気圧が低くなりますし、またバルブの関係などで急速に抜けているということもありえます。
またバイクによって適性空気圧は違ってきますので、メーカー推奨の空気圧を調べてそこを目標に調整してみましょう。
タイヤの片減りとハンドルの切れ込み
また空気圧とともに片減りをしているタイヤでもハンドルが切れ込みやすく感じることもあります。
この場合にはタイヤの摩耗度にもよりますが、タイヤ交換をしたほうが良いこともあります。
タイヤの空気圧とタイヤの劣化
また空気圧を適性に調整しないまま長く運転しているとタイヤが劣化してくることもあります。
ハンドルの切れ込みを感じるときにはすでにタイヤの劣化がはじまっていることもあります。
タイヤの空気圧調整をしてもまだ切れ込みが残るときにはタイヤ自体の劣化も疑う必要もあります。
サスペンションのセッティングの不具合による切れ込み
またサスペンションのセッティングがうまくいっていないときもハンドルの切れ込みにつながることも多いです。
切れ込みを感じるときには特に
- フロント側は正常
- リア側が硬すぎる
というようなだけでも該当してしまうこともあります。
またサスペンションが抜けているというような信じられない不具合も起きている可能性もあります。
カスタムしていれば標準に戻す、また中古バイクであれば前の所有者が変更していることもあります。
無難に切れ込みを修正するのであればまず標準に戻すことがおすすめです。
車種による切れ込みの違いもある?
特に教習時代には切れ込みやすいこともなかったというような記憶のまま卒業し、大型バイクを買うと特に低速での切れ込みが激しいということは多くの人が経験するのではないでしょうか?
ハンドルの切れ込みは基本的に重いバイクほど激しくなりますが、私も同様の感覚を持っています。
低速での切れ込みがきつくて不安というバイクでも、高速になるほどコーナーでの切れ込みは小さくなります。
ですので低速時の切れ込みに慣れれば通常問題はありません。
バイクの切れ込みを小さくする方法
どうしても切れ込みが気になるというときには簡単にできる調整もあるので試してみて欲しいと思います。
- コーナリングでのハンドルを持つ手に余分な力を入れない
- フロントを高く、リアを低くする
- キャスター角度、トレール長、フォーク長を調整する
リアを低くするにはプリロードの設定、ダンパーの設定によって行うのが最も簡単といって良いと思います。
バイクの切れ込みの歴史
1980年代など昔は切れ込みを相当きつい状態のバイクというのは普通にありました。
しかし最近のバイクは多少の切れ込みの違いというのはあるものの安全性を考えているメーカーがほとんどでそこまで極端なバイクというのは通常発売されていません。
結論からいいますと切れ込みがきついというのはそのバイクにまだ慣れていないという状態であったり、またコーナリングの力加減がおかしいというようなユーザー側に原因があることが多いのです。
また切れ込みについてはメーカーごとの違いというところもあるので、どこが悪いということでもなく好みの問題でもあります。
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