バイクは法律的な条件をクリアすれば特に二人乗りがダメということもありません。
この点では法律的な条件をクリアするのであればそう危険性はないというようにいえるのかもしれませんが、車と違ってライダーや同乗者の体が外に出ているので危険ではないかと感じる人も多いのではないでしょうか?
今回はバイクの二人乗りの危険性について紹介したいと思います。
バイクの二人乗りと法律の規制
まず二人乗りについてどのような法的規制が行われているのかについて紹介しておきます。
- 同乗者について年齢制限、体重制限は法的にない
- しかし同乗者もヘルメットの義務があるので現実的にはキッズといったヘルメットが市販されている年齢から乗るようにしなければいけない
- 運転者の年齢が20歳以上で、かつ免許取得後3年以上でないと高速道路での二人乗りはできない
- 二人乗りに適した保安部品のある車両でないと二人乗りはできない
法律的にはこのような規制がかけられています。
同乗者と運転者の両方に法的規制が一応あるのがわかります。
同乗者の居眠りは危険?
まずイメージしやすいのは同乗者の居眠りによる落下です。
車と違って運転者が居眠りする確率というのはかなり低いのですが、同乗者はそうでもありません。
小さな子供を同乗させていると居眠りによる落下はときどき起きるので、まず二人乗りでの危険性の1つといっても良いでしょう。
二人乗りによる運転者の注意低下による危険性
二人乗りをすると意外かもしれませんが、運転者の注意力も低下するということがあります。
- 同乗者の体重の分だけ制動距離が伸びてしまう
- 同乗者にも気を遣うのでその分だけ運転への集中力が落ちる
- 同乗者の体重によっていつもとはバランス感覚が変わる
ブレーキや減速のタイミングが遅れてしまうこともありますし、同時に制動距離も伸びるので事故のリスクは多少なりとも上がるといっても良いです。
同乗者の体重のかけ方による転倒のリスク
バイクというのは二輪ですので、カーブなどでは同乗者の体重移動も結構運転に影響してきます。
カーブでよくあるのは同乗者がカーブの外側に遠心力によって体重をかけていくわけですが、これも運転に結構影響するものとなります。
カーブの角度や入るときの速度によってはたかが同乗者の体重移動によっても転倒のリスクが出てくることもあるのです。
事故をしないという運転者の二人乗りほど怖い?危険性がある?
二人乗りをしたいと同乗者に頼まれても通常のライダーであれば
- 長袖、長ズボンなど最低限の装備をして乗るように話しをする
- ヘルメットもフルフェイスをしてもらう
など事故時の備えをするかと思いますし、その前に電車で目的地に行こうなどと同乗をしたくないようにも見えるかもしれません。
それほど車と比較してもし事故をしたときのダメージは大きいものになりがちというわけです。
ただ免許を取ったばかりだったり、また性格的に慎重さがないライダーだと事故予防という観点も頭にないということもあります。
そのため安易に二人乗りをするライダーのほうが実は危険だったりします。
本当の意味で腕の良いライダーというのは
- 何度か大小関係なく事故をする
- バイクの事故の怖さを体の痛みで痛感する
- 以後は慎重な運転になっていき、安全に目的地につくことが最大の運転技術であると悟る
というようになってきます。
二人乗りでは特に同乗者に恰好の良い運転を見せようと普段よりも無茶な運転をするライダーもいるわけで、普段から危険気味の運転をするライダーこそ二人乗りはやめたほうが良いといえるでしょう。
後ろに彼女を乗せるのは命がけ?
街でときどき男女カップルがバイクで二人乗りをしているのを見かけます。
私も昔若いころはしたことがありますし、絵的には良いものですが、後ろに乗せていてもし事故となると相手の親にどう責任を取るのかということも真剣に考えないといけません。
- 顔
- 足
などに一生残る傷がつくこともあるわけで、最悪結婚して責任を取るなども考えておかないといけません。
保険をかけていてもお金では顔は元に戻りません。
また最悪死亡事故も起きるわけで、お金で命は絶対に補償できないことを理解しておく必要があります。
<スポンサード リンク>