バイクではエンジンオイルとは別にギアオイルというものも使われていて、やはり定期的に交換などをしていかないといけません。
ギアオイルというものが何かもよくわからないという人もいるかと思いますので、今回はできるだけわかりやすくギアオイルについての必要な知識について解説をしていきます。
ギアオイルとは?
ギアオイルというのは主にスクーターに使われるオイルですが、後輪駆動部を潤滑にする役割を果たしています。
- 4サイクルバイク エンジンオイルのみの交換で良い
- 2サイクルバイク エンジンオイルとギアオイルの両方の交換が必要
となります。
冒頭でもいいましたようにギアオイルを必要とするのは2サイクルバイクとともにスクーターが代表的です。
ギアオイルの交換時期は?
ギアオイルの交換時期としては
- 走行距離 1万キロごと
- 経過時間 24ヶ月ごと
となります。
だいたい車検時などに交換できればあまり問題にならない交換のタイミングといえます。
エンジンオイルの交換は
- 走行距離 3000キロごと
- 経過時間 6ヶ月ごと
などというのが一般的なので、ギアオイルはエンジンオイルほど頻繁に交換しなければいけないものではないということがいえます。
ギアオイルの交換方法
ギアオイルの交換はエンジンおいるよりも簡単といって良いです。
作業時間も10~20分ほどで慣れればできます。
ただ手が汚れることはあるので、手袋などがあれば良いでしょう。
ギアオイルのドレインボルト、フィラーキャップなどは多くの場合、後輪付近にあります。
- ギアオイルのドレインボルトの下に廃油ボックスを設置する
- ドレインボルトを抜いて古いギアオイルを排出する
- 排出が終わればギアオイルのオイルフィラーキャップを開けて、新しいギアオイルを入れる
ギアオイルは1リットル缶などで2000円までで発売されていますので、ホームセンターなどで購入しておくと良いでしょう。
重要なことはギアオイルを入れる量です。
ギアオイルの適正量は
- バイクの後輪付近に記載されてある
- または説明書にも記載がある
ということなのでギアオイルの量は間違えないようにしましょう。
ギアオイルの量が多すぎ、少なすぎ!どんなトラブルがある?
ギアオイルは潤滑させるパーツですので、
ギアオイルが少なすぎる
- ギアの摩擦が大きくなって摩耗や傷になる
- ギアの焼き付きの原因となることもある
ギアオイルが多すぎる
- 熱がたまって熱によるギアの破損もありえる
というようになることもあります。
通常、少しくらい多くても少なくても上のようなことにはなりませんが、ギアオイルの量は一番注意して欲しいのが交換時です。
ギアオイルの粘度はこだわるべき?他に重要なものとは?
通常スクーターなどではギアオイルの粘度を10W-40というようなものを指定している車種が多いです。
ちなみにこの数値を簡単に解説しますと
- Wはウインターの略で冬の意味
- 10Wは冬といった低温時の粘度のこと
- 40というのは高温時の粘度のこと
というようになり、温度の変化による粘度の推移を示します。
メーカーによっては140番というような高い粘度のギアオイルを推奨しているものもありますが、指定の粘度にしたほうが無難ではありますが、このような一般的なギアオイルの粘度である10W-40を使用しても特にトラブルになることのほうが少ないとなります。
また一部のメーカーでは75W-90というような大きな粘度数値となっていることもありますが、このケースもエンジンオイルとの混同を避けるために数値を大きくしていて、実際はエンジンオイルと大差ないことも多いです。
それどころかエンジンオイルを使い回ししても問題のないことも多いのです。
ギアオイルはエンジンオイルで代用できる?
少し紹介しましたがギアオイルは多くの場合にエンジンオイルで代用できます。
たとえば4ストロークバイクではエンジンオイルしか使いませんが、これはギアオイルの部分をエンジンオイルで代用しているという仕組みになっています。
つまり2ストロークバイク、スクーターでも同じようにエンジンオイルをギアオイルとして使うことができるケースが多いということになります。
それどころか実は車のオイルでも代用できることも多いのです。
- あまり変えないギアオイルを自宅に保管して酸化してしまう
- 何本も缶を置けない
というようなときにはエンジンオイルだけ買っておき、それでギアオイルとして代用するのも間違いではありません。
ただ心配性な人は別々に用意し、専用のギアオイルにしていくと良いでしょう。
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